イカ型ロボットのボディの色は実は醤油??

イカ型ロボットが来週にはやってくる。

ほぼ完成しているという連絡を受けた。

しかし、もう一息、再加工の手間が入るとの知らせ。

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どうも、製作者様(チューゲン氏)のこだわりで、

武器が気に入らないということで(笑)やり直しをしているらしい。(凄い。)

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最新スナップショットがこれ↓

イカ型ロボットの手
イカ型ロボットの手

錆色がアンティークでもあり、何か、あったかみを感じる。

開発中、つやっつやっの鋼鉄だったはずのパーツが、見事に錆ている。

その辺は、もちろん技によるものなんだけど、

ただ、錆びさせているだけではないのです。

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表面を錆びさせるだけでなく、

溶接し、グラインダーで削り、溶剤で腐食させ、

見事にベース部分からアンティークな仕様に仕上げている。

その技術力には脱帽です。

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イカのボディの出所

イカのメインボディにあたる鉄板というのが、

実は当店がお世話になっている萩市の味噌&醤油メーカーの、

岡田味噌醤油さんの蔵で使われていた鉄板だったというシロモノ。

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この見事な錆色は実は醤油の名残か?っていうくらい年期の入ったものらしい。

で、この鉄板に住み着く麹菌が覚醒して、この色になった・・・・・・・・ような感じの色です。(なんじゃそりゃ)

もう一度、映像にてご確認下さいませ。。。(笑)

http://www.youtube.com/watch?v=hFV4-8WSCMI

もともと、チューゲン氏を紹介してくれたのは、

岡田味噌醤油の若社長なんです。(←この方もちょっと変わった?アーティストです。ww)

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構想を話して、対応できるかを尋ねた時、

太鼓判を押してくれたので、

木工職人であるチューゲン氏に依頼することになったという経緯がありました。

いやあ、さすが、萩の中のネットワークは面白い。

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さてさて、来週の納品が増々楽しみです。

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「見せてもらおうか。連邦のMSの性能とやらを!」 by シャア・アズナブル

「新しき時代のために!」

開発が進む(http://goo.gl/Metm)新型モビルスーツの状況を探りに、南米ジャブロー萩市椿東にある(有)中原木材工業にマッドアングラー隊が向かった。

(有)中原木工所 (画像はHPより拝借)
(有)中原木材工業 (画像はHPより拝借)

以前の打ち合わせでは、作品やアンティークな雑貨が置いてある中原ワールドなインテリア&内装のゲストルームでしたが、

この度は、即現場の工房内です。

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『あれがか……見掛け倒しでなけりゃいいがな』

薄暗い工房内。雑然とした工作機械や廃材・工具の数々。。。。ある意味凄い。

何やら、バックトゥーザフューチャーの博士んちのような、

ガラクタのようでいて、ちゃんと使われているような、全てが意味があるような廃屋にさえ見える。

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開発者「チューゲン」氏を探すがすぐには見当たらなかった。

しばらくして、工房奥の影でうごめく氏があいさつしてくれ、

開発中のMS(モビルスーツ?)を目の当たりに。

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「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

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凄い存在感・・・・・・・・。

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「私にプレッシャーを与える○○とは・・一体?」

よく見ればサイズこそそんなに大きくないのに、

質感とと言おうか、所々に鈍く光る鉄のツヤ、

いかにも動き出しそうな細部のディテールへのこだわり、

どこか、レトロで、10代の頃に上映されていた「ロケッティア」を思わせるフォルム。

MS

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かっこよさげで、どこか愛らしい。

安彦良和というより、宮崎駿風のジブリっぽいMSが、

ジオングのように、足(下足?)のない状態で、

作業台の上に置いてあった。

中原木工所
中原木材工業工房でのロボット開発

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「えぇいっ!連邦のモビルスーツは化け物か!」

新型イカ・モビルスーツ
新型イカ・モビルスーツ。まるでザクやグフを思わすチューブやパーツ。
イカMS開発中
イカMS開発中

「凄い!」

アンティーク?いや、やはりジブリ系か?

見れば見るほど魅力的なボディ。

今にも動き出しそうだ。

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想定より、かなり進化したバージョンになっており、

なぜ、そこまでやれるのかとほとほと感心する。

イカMS

その技術力も脱帽だが、氏の技術屋としてのこだわりと言おうか、哲学を感じた。

本業で製作されている、テーブルや椅子のクオリティの高さを感じずにいられない。

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「見える、見えるぞ!私にも敵が見える!!」

ここまで来ると、チューゲン氏の影響というか教えを学び、

曖昧だったMS開発プロジェクトの細部も見えてきた。

いわゆる妥協という敵の存在がわかるようになると、

ポンポンっと次の展開も見えてくる。

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店先に配した新型MS用ドックと名付けているやぐらがこの度完成した。

チューゲン氏の影響をもろに受けて、本来のコンセプトと練りこんだ中々お気に入りの空間となった。

梅乃葉MS用ドック
梅乃葉MS用ドックとなるデッキ部分

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「戦いとは、常に二手三手先を考えてするものだ!」

何のためにMSを?ロボットを?

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理由はあった。ただ、その考えも変化していった。

チューゲン氏によってブラッシュアップされた「存在感」は、

当初の理由だけではもったいなかったからだ。

そのうち、詳細まで公開します。いや、実物が実戦配備されるでしょう。

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※シャア・アズナブル名言集より

節があるから強い。My不易流行

ホームページリニューアル

ちょいと前から、コツコツと時間を作って、ホームページのリニューアルを準備しています。(まだ、アップしていないですが)

昨今のメディアやITデバイスを意識したことがきっかけではありましたが、

ちょっと悩んだのが、フラッシュの使用です。

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分かりやすさ

iphone、ipadは、フラッシュという、WEB上ではかなり使われている動画・アニメーションをネット上で見ることができるソフトというか、機能を搭載していません。(これは意図的なんです。)

で、お客様の忘れ物だったiphoneを手に持ったとき、画面がちょうど、当店のホームページの地図を見ていらっしゃったようで、どうも、なんか見たことないページだなと思っていたら、地図の部分だけ表示されていないんです。で、今後こういったことって、増えてくるんだろうなあと言う思いもあったんですが・・・・・・・・・・

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動画・映像って分かりやすいですからね。飲食店のホームページに要求されることって、あんたんとこ「何があるん?」「どこにあるん?」っていうのが先ず基本ですから、それを分かりやすくするというのは至極当然なんですが、webが色んな身近な機器から閲覧される機会が増えてくると、その対応フォーマットの煩雑さにちょっとめんどくさい引いちゃうんです。

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究極のところ、文字と画像だけで基本、伝わるようにしていたら、いちいち悩まなくてもいいんですけどね。でも、やっぱり、あれこれやっちゃいたくなります(笑)

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伝えなきゃいけないメッセージ

まあ、そんな技術論はともかく、自分が作ったサイトを年を経て振り返ると、なんともわかりずらいもんがあります。

自分が分かりづらいなら、お客様にはもっとわかりづらい。

重要である部分は抑えたつもりですが、細かくいえばキリがないくらい注意や事前に伝えておきたい詳細というのはあります。

そういうのもあわせて、整理・充実させたいと思っています。

そんな伝えたいことの一つに、このタイミングにて梅乃葉の転換期がきたということを伝えたいと思います。

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パラダイムシフトと不易流行

パラダイムシフト

前回エントリーしたBlogにも書きましたが、今は、梅乃葉自身の大きな軌道修正という時期だと思っています。

うち自身の課題、生産者現場の事情(自然環境の変化)、

そして、もっとも大きなうねりを感じるのが、お客様である、飲食店を利用する消費者文化のパラダイムシフトです。

中には、「そんな事、前からだよ」と言えてしまうこともあります。消費者を取り巻く背景や飲食店利用時の動機、そして、飲食店や素材・料理・食文化そのものへのイメージ等、確実に変わっています。

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変わらないもの

ただ、変わらないものもあります。

あえて言えば、自分自身それを追いかけてきたつもりです。

飲食店風に極々平たく言えば、本当に美味しければ、お客様から支持して頂けるということでしょうか。

もちろん、今ではそれに付随するサービスというのもお客様の満足に対する絶対的要素になりますが、割とこのサービスの形というのは、時代によってはいい意味で変化します。うちのような町場の飲食店というレベルでは尚更です。

うちが追いかけてきた「変わらないもの」「変えたくないもの」「紡いでいきたいもの」とは、

  • 天然自然の須佐(萩・北浦)の素材
  • 地元(萩・須佐)の食文化
  • 「美味しい物を提供したい」という親から受け継いだ思い

です。

まあ、追いかけてるだけじゃ怒られますが、それを「変わらないもの」として、その時代にあう提案をしてゆくというのが梅乃葉のスタイルだと思っています。

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連綿と紡がれてきた食文化にも「風雅の誠」的な真実があると思っています。

「古人の跡をもとめず、古人の求めたる所をもとめよ」

その時、その時代の人達も、「どうしたらこの素材を美味しく食べられるだろう」という思いはあったと思います。

うちが追いかけたい精神とは、そういう「素材に対する思いから生まれてくる」のではと考えています。

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先だって、京都「なかひがし」で、日本最高峰のそれを目の当たりに体験してきました。

一般的な調理法、文化を、それをわかった上で、踏まえた上で、「美味しい」を求める姿勢、何より花背という土地の産物への敬愛。

全てが学びで、気付きでした。

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節となるお客様の声

ここ最近、大変多くのお客様が来られています。お盆前後は今までにないほどでした。

こういった時しか来れないからという家族連れを多くお見受けします。

  • 都会から子どもが帰ってきたから食べに来たという方。
  • 連休を利用して萩観光のついでに来たという方。
  • 高速で遠方(県外)からお越しの方。
  • 親戚が訪れた機会にという方。
  • カップルで、ちょっと行ってみようかと思い立った方。

などなど・・・。

本当にご来店ありがとうございました。

心より、来て頂けたことに感謝しております。

そして、

忙しさの中で不十分なサービス体制であったこと、

そのために不快な思いをされたお客様、

心よりお詫び申し上げます。

申し訳ございませんでした。

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お客様からの声

様々なお声を頂戴いたしました。

料理・サービスに関してなどに厳しいご指摘・ご意見。

会計のミスもありました。

更に、感謝させて頂くのが、こういったご指摘・ご意見を下さるお客様の大半の方が、

メールで直接くださるのです。

そのほとんどが、他の方(外部)の目に触れないようにとのお気遣いからです。

素敵な方々です。

お気に召さなかったら、一瞥もくれずお帰りになり、2度と来る事がないというのが一般的です。そして、残念なのは当方はそのことに気付かないままです。

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中には、過去、携帯からメールを下さっているため、こちらからの返信がもしかしたら届いていない可能性の方もおられますので、この場で改めて、お礼を申し上げさせて頂きます。

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様々なご意見・ご指摘を下さったお客様の皆様、

当方の不手際、落ち度による不快感を受けながらも、

あえて、ご意見を賜り、心より感謝しております。

ありがとうございました。

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頂いた、ご意見・ご指摘は、全て当方にとって財産だと思っております。

なぜならそういったお客様の声を気付かせてくださっているわけですから。

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中には、事実誤認や個人的先入観・主観とのギャップに違和感を覚えられた方もいらっしゃいます。

しかし、言い換えれば、それはこちらが誤解をまねく表記だったり、

充分な詳細を伝えられなかったことが大きな原因であると思います。

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地域的な食文化を、県内の方はよく知っていらっしゃるのに、遠く(県外)の方は知らないということもあるんだと気付かせてもくれました。

ホームページ・店内popやチラシ・メニュー・色んなメッセージや詳細を伝える方法はあります。

それをもう一度見直す機会にもなりました。

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節という考え

竹はしなやかで強く、丈夫です。中国では高層ビル建築の足場に竹が使われていましたね。

節があるから強く、真っ直ぐに伸びていきます。

節はたけのこの時に既に存在しているそうです。節ができて成長し、また節ができるわけではないということです。

節と節の間が成長することによって、そしてその継ぎ目を節が支えることによって、真っ直ぐに伸びていけるそうです。

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「節目」、とよく聞きます。

人生の岐路や、うまくいかず停滞してしまう時期、何かに備える時機、その数はもしかしたら竹のように最初から決まっているのかもしれません。

ここのところの引き寄せや気付き、出会い、そして、現在のお店の状況は、

まさに、節目であり、梅乃葉がこれからもっといいお店になるための必要プロセスであることは間違いないのです。

節目をどう過ごすか、どう捉えてゆくか、もう既に決まっています。

着実に、1つ1つ変ってゆきたいと思います。

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多くの気付きを頂き、本当にありがとうございました。

つくづく、俺ってついてる!って感じずにはいられません。

出会いの本末転倒

出会いのための仕事

多くのお客様に来店して頂く出会い。喜んで頂きたい。そのために奔走して下さった生産者の方にも喜んで頂きたい。

結構、そんな思いでここ数年頑張ってきました。

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特に、「須佐男命いか」とイカ釣り漁師の方との出会いは、自分に、「より、多くの人にこの活イカの味を伝える」という使命感を持つきっかけでもありました。インターネットPRに力を入れ始めたのもそのためです。未だ、その思いはもちろん持っています。

しかし、状況が変われば、その手法も柔軟に変えていかねばならないということを、このお盆を超えて痛感させて頂きました。

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胃を壊すストレス

暑さによる不具合

お盆の最中に胃腸を壊してしまいました。

そこに夏風邪もコラボしたようで、内蔵を集中していじめられました。(否、自分がいじめたんだな・・・)

8月に入り、この暑さ。冷却機器の調子もいまいち、活イカの水槽状態も当初悪く、お盆を前に既に焦りからストレスは起こっていました。(水槽は順調に回復しましたが・・・)

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尋常でない数のお客様と注文

そしてお盆前後、尋常でない数のお客様が連日訪れるようになると同時に、梅乃葉のもう一つの顔である仕出し業もピークに達していました。

声(仕出しの注文)をかけてくださるありがたさ、何とか期待に応えたいがゆえ受けてしまい、限界ギリギリまでお断りできないことも最近多くなってきました。

そうすると、必然的に全ての仕事面に余裕というものはなくなってきます。時には追いつかない焦燥感はスタッフのミスも生み、こういう時に限ってオーダー内容の急遽の変更等も舞い込みます。

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人材不足

もう1つ痛かったのが、慢性的な人材不足。地方田舎のハンデの中で、かなり大きなウェイトを占めているのが、人材不足だと思いますが、例にもれなく、ウチも長く悩んでいます。

現在いるスタッフは皆、一生懸命やってくれています。しかし、一生懸命と得手不得手は別のものです。特にお客様と接するホールの仕事は様々なものを当然要求されます。

余裕のない状況は、スタッフ相互のフォローも薄くなり、キャリアのない、高校生のアルバイトなどは集中力も欠いてきます。当方の指導も浅くなってしまいがちです。

当方にとっては、忙しいかもしれないけど、お客様にとっては、大切な休日のランチ、その日に2度も3度も昼食は取りませんし、その後2度3度も来店してくれるかどうかはその時の内容次第です。

こちらの不手際は、その時だけのものではなく、そのお客様はその後ずうっと、そういう印象を持たれたまま、再び訪れることはありません。

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見えない焦り

そして、そんな状況の中で私自身は、次々と溜まり続ける注文伝票のため厨房から離れられず、ホールが見えないという焦りが大きいのです。

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ウェイティングのお客様が70名を超えるころには、「着席し、待ってるお客様のために早く提供しなければ」ということがプライオリティがより高くなります。食空間として食べているお客様には居心地はよくありません。普段、気を使える部分も見えなくなってしまいがちだからです。

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不快な思いをされた方には、本当に申し訳ない思いです.

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本末転倒

うちは、昔も今も、小さな田舎の飲食店です。そこに、多くのお客様に活イカの味を伝えたいという使命感をもって取り組んできました。活イカの価格を業界水準よりも安くおさているのも、「より多くのお客様に」という漁師の願いのためです。

しかし、それには、「気持よく、楽しんで食べて頂く」ということが、もちろん一緒にあったのですが・・・・・・・・・・・、思いままならない状況を作ってしまっていたようです。

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出会いのために、そして、喜んで頂くための仕事が、当初はそれで良かったことが、今は、そのやり方そのものを変更せざるを得ない状況なのかもしれません。

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「より多く」から「より楽しむ」へ

チェーン店でもない飲食業で、より多くの世代・より広範囲の地域の人という幅広いターゲットとしていくことは、昨今の時代や経営マーケティングに逆行しているというのは分かっていました。

ある意味、ファミレス的な要素をも、システムや料理に組み込んでいかざるをえないからです。

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しかし、こだわり派のお客様にはその「万人向き」とも言える要素には納得しがたいものがあったと思います。

厳しいご指導やご指摘・不評もありました。あえて、「多くの方」のためのシステムや料理が、活イカへのこだわりとは真逆の印象を受けることもあるようでした。

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お店の規模、スタッフの能力、現状のお客様のニーズを鑑み、今後のお店の対応・料金・システム、そして、料理そのものを見直そうと思います。

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お客様に須佐の産物で作る馳走を、楽しんで頂く。

いつも喜んで来て下さるお客様のために、

期待して初めて来店されるお客様のために、

命がけでイカや海産物を取ってくれる漁師・生産者のために、

応援してくれる地域の方のために、

一緒に働くスタッフのために

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これからも、良いお店を目指し、尽力してゆこうと思います。

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