年の瀬

御節料理

今年は、毎年作っていた御節料理をやらないことにしました。

正確に言うと、お重・オードブル・折を、故あって御節料理のラインナップから外させて頂き、

一昨年より作っている、品数を限定した友禅和紙製の小箱(二段)のみで対応させて頂いております。

品数は、昨年より若干増えて9品ですが、人気の御節惣菜がギュッと詰まった華やかなものです。

友禅ミニ小箱
友禅ミニ小箱

お重やオードブルでは、品数も~30品くらいはご用意させて頂いており、

昨年までいつもこちらを御購入頂いていたお客様には、

今年はお作りできないとお断りをするのが本当に申し訳ない思いです。

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ほとんどのお客様は、お重の方はお重。

オードブルの方はオードブルを例年頼まれていましたので、

小箱を代わりに御購入頂けるとは一切思っていませんでした。

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どちらかと言うと、店頭でのチラシを見た遠方のお客様か、

通販で買ってみようかと思われる方くらいで想定していたのです。

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ところが、

いつものお客様から問い合わせを受け、内容を伝えると、

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「量が少ないなら、複数個買おう。」

「品数が少ないなら、何か他のものは作っておこう。」

「人数ももともと少ないし、それでええよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、おっしゃって、いつものようにご予約されるんです。

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正直、これには参りました。胸を打たれ頭が下がる思いです。

明らかにいつもの状態を期待された方もいらっしゃるのに、

「それでもええ」「あんたんとこで頼むけえ」と。

お客様に支えられていることをしみじみ痛感します。

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「真っ当な仕事をしよう」

「美味しいものをお作りして、喜んで頂こう」

そう背筋がのび、襟を正す思いです。

感謝。

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友人

年の瀬になって寒さもあり、お店に来店するお客様の数は減りはしたものの、

他の仕事が順調で、なかなかゆっくりとはさせてくれません。

先日、ホントに久々に友人と飲む機会があり、あれこれ話をしました。

その前日は、別の友人の仕事場に押しかけあれこれ色んな話をしました。

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仕事の話をガッツり話せる相手は、ここ須佐ではわずかしかおりませんので、ホント久しぶりです。

この1年、いや2~3年を振り返りながら、やるべきことの変移を感じたり、

変わらぬ地域事情を憂いたり、

「最先端病」に踊らされることない王道・核心を語りながら、近い未来を語るわけです。

本業の話も、お互いの話からヒントを得たり新たな可能性や視点を発見します。

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地域や萩エリア内での業界で徒党を組むと、

得てして年功序列や学閥(高校レベル)のの匂いが強すぎたり、

一番の危惧は、視野が「萩市内」というのも珍しくありません。

若者にまで伝染していることもあります。

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余計なストレスや指摘を受けたくないのもあって、

立ち入らないようにはしていますが、

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元来、私は人が好きで、人によって刺激を受け、成長させて頂いておりますので、

人と話し合う・語り合う機会の少ない今年1年など、それもちょっとしたストレスでした。

まあ、夢中で仕事に突っ走った1年でしたので、気がつけば年の瀬という感じではあるんですが。。。

友人との久しぶりの一時でした。

感謝。

今年は、本当に多くのお客様にご来店頂き、

又、たくさんの料理(仕出し)のご注文を頂き、

過去にないほどの仕事量をさせて頂きました。

しかし、

もとより量をこなすことを主眼としてはおりません。

喜んで頂ける商いを再構築し、ご提案できるよう、

これからも頑張ってゆきたいと思います。

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お客様に気付かされ、

友人に気付かされ、

自分の追いかける仕事が成長してゆく。

こんなに面白い仕事をさせて頂けていることに感謝しきりです。

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やっぱり、俺ってついてる!

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知られざる萩の名所!長門峡「美少年の滝」とは!?

休日は長門峡・紅葉狩り

久しぶりの休みに家族&義母で長門峡へ紅葉狩りに出かけました。

もちろん、長門峡の萩側、竜宮口へです。

長門峡竜宮淵

長門峡

長門峡

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長門峡は山口市9号線側から?

山口市9号線側からも行けますが、というか、利用客はそちら側が実際多いようですね。

途中、現地の方が説明されていましたが、遊歩道の距離でいうと萩側は若干短いけど、

見所が多いのは萩側だそうで、なるほど行くと納得ですね。

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アクセスでいうと、ホント9号線からの方が道の駅も近くにあって、

便利だし気軽に感じます・・・・・・・・・・・

9号線はよく自分も利用しますが、

長門峡を楽しむということで言えば、道の駅が近い以外のメリットを感じないですね。

いや、言い方を変えると、

萩側の方が行く道中からして面白いだろ!?

と、萩側から長門峡に行くのが初体験の私の率直な意見です。

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萩市川上地区側から行く長門峡へのアプローチ

阿武川温泉

先ずは、川上地区には温泉があるのがいいですよね。泉質もいいとか。公園もあって、子どもはそっちが嬉しかったようです。

遊覧船

今年からは、萩が力を入れている遊覧船も就航しました。(水不足で運休中ですが)

阿武川ダムのダム湖(阿武湖)での遊覧ですが、

車での蛇行する道中、目の当たりにする渓谷の大自然が、

水辺の視界から見れるかと思うと、これは乗りたい衝動にかられますね。

重塀岩

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紅葉のシーズンだけのようですが、これは確かに必見ですね。来年の就航を期待したいです。

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知られざる滝「美少年の滝」

道中、ビューポイントはいくつかあって、道路際にPスペースと看板があります。

巨大な岩・絶壁も周辺の自然と合わせて見所ですね。

長門峡-岩

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途中、橋の袂のPスペースで休憩をすると、

長門峡へ

藪の中に何やら立て看板が。。。。

美少年の滝

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「美少年の滝???」

なんだそれ?

家族に教えると、かぶりついたのは義母で(笑)、

看板には道が崩れている等の注意書きがあるのに、

ずんずん突き進んでいったのには、あきれた

okaasann

いやいや、言葉の魅力を感じずにはいられない。(笑)

(ま、でもすぐに進めなくてあきらめましたが。。。)

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こういう、摩訶不思議でマイナーな「滝」情報は、

おうどいろのBARAさんとこを調べれば必ずわかるだろうと思って、

家に帰ってチェックしたら、やっぱり!

おうどいろ計画ホームページ・・・「美少年の滝」

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N氏と言えば・・・・ああ、あの方ですね。

N氏の命名なんですか!?

ということで、N氏のブログにも・・・

長門峡新ハイキングコース

などなど、紹介されていますが、

そう言えば、以前N氏は、長門峡の未開拓のエリアが素晴らしいので、

観光開発を進めたいなどと力説されていたのを覚えていますが、

長門峡ならあるでしょうねえ、だって、散策には不便なくらい未整備なとこ多そうですから。

高島北海が私財で遊歩道開発されたのに習って、N氏も、ここは一つ勝手に作ってみては?(笑)

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美少年の滝には今のままでは歩いて行けない。

どうも、対岸の山肌に見えるようですね。

それも、位置的には山の上の方、水量が多いわけでもないので、(だから水も滴る・・・・なんだそうですが)

見つけづらいのかな?

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ただ、遊覧船就航で、こういうポイントもいずれ気軽に楽しめることができるのかな?

ちょっと今後に期待したいです。

義母がかぶりついたように、「美少年の滝コース」って、なんか、「熟女限定」とかサブタイトル付けてみてはいかがだろうか?

ついでに、大昔、美少年がここで何やらしていた伝説をテキトーに(笑)作ってしまえば、笑いがとれるのでは!(←笑いをとってどうするんだ?)

まあ須佐と違って、先ずこういうふざけた路線をやらないのが萩観光ですからね。

まっとうに、観光振興されることでしょう。

なんだかんだ、渓流を眺めながら、僅かながらでも紅葉を楽しめ、家族と一緒に楽しめましたので、

良い休日でした。

出掛ける立場になって、楽しむことは、仕事にも役立ちます。

こんな風に、遊びに出掛けて、美味しいものを食べて楽しみたいっていう、

普通に誰もが願うことを

食を提供する立場からお手伝いできるよう、又、明日から頑張ります!

祭りも終わり・・・勉強勉強!

祭りの後の静けさ

萩のふるさと祭り、時代祭り、ルーラルフェスタ、赤米フェスタ・・・毎年、かぶってるこの祭りの週末を超えると、気分的には年末へ加速してゆく感じがします。

うちもたくさんのお客様にご来店頂けて、活イカも入荷できていましたし、ホッとしているところです。

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かなり遠方から来られているお客様もおられました。

「兵庫から行くので・・・」とか「東京からこれ目当てで来のよ!」とか言われると、

嬉しくて涙がでそうになります。

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周南の方からか、常連の方が会社のお客様?(ちょっと身なりの良い方々)をお連れになり、

自分のことのようにうちの料理を自慢して紹介してくれていました。

恐縮して背筋が正される思いです。

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気候がめっきり寒くなって、紅葉がどんどん加速している今は、まだまだ出かけたくなります。

いいですね。

わざわざ出掛けてでも、楽しんで頂けるお店になれるよう、

精進してゆきたいです。

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溜まった懸案の処理・想像

とはいえ、比較的お客様が少なってきたこの時期から、

様々、考えていたことや、依頼されていたこと、検討すべき課題などをこなしています。

1つ1つですね。

今年、お客様から与えて頂いた課題に対して、

来季に向けてどういった形で取り組むべきか、

更に、うちの目指す方向に進んでゆくには、

何をしてゆくべきかなどです。

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新たな挑戦への勉強

最近は特に、お客様との出会いがもたらす不思議な縁で、

新しい素材との出会い、考えてもみなかった発想・捉え方などを得る機会に恵まれていました。

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勉強し始めると、更にその世界は広がり、可能性はどんどん広がってゆきます。

一方で、自分の無知を知る機会にもなり、

改め世の中の広さ、食の世界の素晴らしさを感じている今日この頃です。

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もちろん、今年はあの熊谷喜八氏から受けたアドバイス・影響が大きのは言うまでもありません。

今、実現に向かって一番取り組んでいる新たなサービス・商品は、

その喜八氏からうちの店に対し提案下さったひとつのネタというか考え方がベースです。

そのための勉強・商品開発・素材研究・生産者へのリサーチに、今は勤しんでおります。

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それもこれも、お客様に喜んで頂くため。

とても、やりがいのある課題です。

新しいサービス・商品を、いい形でローンチできるよう、頑張ります。

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余談:結婚していた!?友人

今年は、特に多忙ということもあったのですが、

たまたま、巡回していなかった古い友人のブログを見落としていて、

3月には結婚&再就職をしていたことに気付きませんでした。

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なんで、気がついたかっていうと、

上記、新たな挑戦のための素材の勉強をしている時に、

友人の地域にある素材(素材としては有名どこでしたので)を取り寄せようと思ったからでして、

お祝いをすぐに言えなかったことがちょっと残念でした。

で、それ以降、ブログ更新をされていない(おそらく、新天地での生活が忙しいのだと思いますが)友人に一言。

スーちゃんおめでとう!

11月アップ予定の新サービスの保留

というわけで、課題に集中するべく、前々回予告していました、

11月に始めたかった新サービスは保留ということに。

とある割引サービスというか特典なんですが、

時期を見て、準備ができましたら導入したいと思います。

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ICレコーダーでメモとリスニング

最近は、ICレコーダーを購入して配達中の車の中で、

ビジネス音声データを聞くのが習慣になっています。

運転中の時間がもったいないというのもありますし、

ゆっくり聞ける時間がなかなか無いためなんですが、

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以前より、繰り返し聴いているのが斎藤一人さんの「100回聞く話」です。

有名ではありますが、真理であり、何回も聞くことで新たな捉え方や、潜在意識に刷り込みをかけています。

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「聞く」効果というのは大きいので、結構、この配達の時間に、創造力が湧くときがあります。

そんな時、ICレコーダーのマイクでメモ的な言葉やキーワードを入れているんです。

便利ですよ。

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なぜ、ipodじゃなかったのか?

マイクが無いと思っていたんです。

で、最近はオプションであるんですね。十分、ICレコーダーとして使えることを知り、ショックを受けています。(笑)

ipodのほうが、操作性が良いのと、itunesでの編集も楽ですので。

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そんなこんなで、新たな動きのための勉強に勤しんでおります。

勉強することで、お客様が喜んで頂くことにつながるという仕事に、感謝しています。

つくづく、こんな仕事をさせて頂けている俺ってついてる!

熊谷喜八氏とのセッション再び。40thバースデイ★イブ!

「浜料理がんがん」での交流会

又、熊谷喜八(ムッシュ)氏が萩に来られました。

四季を通した萩の素材を使ったKIHACHIレシピ本の作成のための来萩です。

お店に来て頂けたり、こうした交流会の参加で、お話できるのも得難い機会です。

10/27 萩の道の駅しーまーと内の「浜料理がんがん」で交流会がありました。

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ムッシュに対して自分的には、

ノウハウやマーケティング・理論を言うだけ言って、実際には現場サイドに立ったことがないような、

地域プランナーとか自称しちゃうコンサルとは、存在価値や距離感が違います。

(まあ、個人的にですが・・・料理人という職業柄もありますし。。)

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もちろん、これは行政の企画ですが、これほど行政の企画に感謝したことは、

活イカのブランド化を漁師に持ちかけた事業の時以来かな?(笑)

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萩の若手料理人との交流

しかし、前回、分不相応にアドバイスやご意見をムッシュから頂いていたので、

この度は、ずうずうしく話しかけるのは、控えておこう(笑)などいう心づもりもありましたし、

萩の若手料理人・飲食店経営者との交流や情報交換を目的に参加しました。

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声をかけてくださり、話題を振ってくださる割烹千代の河村氏や、

若手飲食店を引っ張っている「MARUまる」の小祝氏に、

越ヶ浜の民宿「嫁な喜荘」の河村氏等、

不躾な質問にも親身に応えてくださり、又、萩の若手飲食店の縁にお誘い下さり、

感謝に堪えません。今後とも宜しくお願いします。

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なかなか、ムッシュに話しかけることができない萩の料理人の卓に、

ムッシュの方から来て下さり、声をかけてくださいました。

私の隣に来てくださったというのもあり、

それを機に矢継ぎ早に質問を浴びせる自分。

(さっきまで遠慮しておこうなどと思ってたのは誰?)

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前回からの流れもあり、話は自分自身に対しては、もっともっと、多くのお店・世界を見ることを強く勧められました。

萩の素材の豊富さ良質さを大いに賞賛され、萩の食に関する、ネガティブな部分に関しては、

さすが、ムッシュならではの視点で、問題のシンプルさを説いてくださいました。

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自分を信じて良かった!目指すべきベクトル。

熊谷喜八氏とのセッション

「萩というアクセスの悪い地に、食のジャンルで観光客や人の流れを掴むには?」という問いに対し、

私自身が、この田舎に戻ってきたとき以来信じてきた世界観とまったく同じ意見・考えをご指導下さいました。

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自分が料理修行から故郷へ戻って来る直前、

滞在したヨーロッパの旅での感覚は、洋食というカテゴリーとしてではなく、

成熟した文化の行先を目の当たりにしたという感じでした。

「日本でも個々の文化観が成熟されてくれば、どんな田舎であっても価値を求めてやってくる」

ヨーロッパでは田舎に三ッ星レストランがあるのは、素材の近くにお店があるのが必然だからです。

そこに、世界中からお客様がやってくる。

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行政のしかけによってではなく、

自分自身の努力と、お店がそういう質の高い仕事をやりきれるかどうかなんだと、

ムッシュがおっしゃった時、

正に、その内容・ベクトルを糧に、今までやってきた自分にとって

「その方向のまんまでいいから、もっと努力しなさい」って、

励まされた気分に(勝手に)なっていました。(笑)

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バースデイイブに感謝&幸運

10/28は私の40歳の誕生日。

バースデイ・イブに再び頂けたムッシュの言葉が、

最高のバースデイプレゼントとなりました。

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お店は60周年、私は40歳。

そんな節目にムッシュのみならず、

行政の方々、須佐の方々、家族、そしてたくさんのお客様から、

今後必要となるであろう気付き・引き寄せにどんどん出会います。

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なんて、俺ってついてるんだろう!