機会損失は「情報が手元に来ない!」と嘆く依存心だけが原因か!?

情報はどこから!?

合併後

最近、地域にとっては機会損失だよなあ・・と思うことが多くあります。

市町村合併によって萩市というエリアになって、市役所は合理化を進めますので、

周辺地域の総合事務所職員は人員が削減されてゆきます。

私は、合併に賛成も反対も何も、

なってしまったからには、活用することしか頭にありませんでしたから、

本当に、いい部分(メリット)だけを見て来ました。

 

デメリットと称されることの多くは、

現代に完成されつつあった依存社会からの変化に対するアレルギー反応という趣が強く、

特に、経済活動に関しては、萩市だけのことではなく、

世の中の縮図のように、なんらかわりはないと思っています。

 

周辺部の当たり前ではあるが・・・

そんな、萩市の中でも、周辺地域と中心部では、

施策や予算ならまだしも、情報を得る機会が均一でないこともあり、

ある意味、仕方がないっていうより、

「あり得る話だよなあ~」って受け止めていました。

特に、それが、自分やうちのお店が当事者であってもです。

 

で、最近、そんな機会損失を多々感じたのは、

うちではなく、うちよりも、小さな商売で、やる気のある方のケースに遭遇した時です。

 

能力とか規模とか関係なく、「知らない」のです。

 

では、情報は発信されていないのか!?

 

広報誌やホームページでは行われています。

 

では、見てないほうが、気づかないのがいけないのか!?

情報を均一に発信している形さえあれば、それでゴールなのか!?

 

普通に商売をしているものには当たり前なことですが、

お店の情報やメッセージを、ホームページや情報誌・広告に掲載さえすればゴールなのか!?

んなわけないです。

お客様がそれに気づいて、注文したり、ご来店して頂いて初めて1つの成果です。

 

発信・伝達された情報を、具体的に地域に反映させるのは、

地域の総合事務所の役目なのか!?

 

人を削り・予算を削り、意思決定機能を削っている総合事務所にそんな余裕や、本所との意思の疎通があるのか!?

 

さあ・・、人のやることですからね、ムラもあれば、ポカもあります。

世の中そんなものでしょうけど、

ただ、自分はやってるって気になっているのなら、そんな輩の顔が見てみたいところです。

 

結局、やるのは自分自身

もちろん、民間である立場の商売屋が、情報収集を受動的にしていることはナンセンスです。

期待と依存はとんでもなく違います。

 

情報が集まり、あらゆるネットワークを持っている行政の中のやる気と、

民間のやる気が連携した、わくわくするような萩市の未来を期待し、

まさか、そんな状態を行政が作ってくれると依存している人がいたとしても、

その勘違いが何も産まないということを、せめて、その若い民間のやる気のある者には伝えたいですね。

 

こんな小さな周辺地域からでも、商売というフィールドで、面白いことは出来ると信じて、

これからも精進して行きます!

梅乃葉活イカ取扱い10周年!もっと進化します!

そう言えば(笑)。。。

先日の漁師との会話で、うちが活イカを扱い始めて10周年だということに気がついた。。。ww

活イカを始めた年には、「イカ墨カレー」「いか飯」「まかない丼」「イカ天丼」などもスタートしているので、

かれこれ、10年もこれらメニューを追いかけているのかと、感慨深かったのですが、

ikameshi02-s2

イカ墨カレー3

どれも、未だ、更に美味しくなる余地を持っていると思っていて、

自分自身の研鑽をもっとやらなければと思っているところです。

 

活イカもそうです。

男命いか
男命いかの造り

 

もっと、長く活イカを扱われているところなど、日本にはたくさんあります。

私も、数多く勉強しに行きました。

結論はもちろん、お客様が喜ぶかどうかは、お店の営業年数とは関係ないということです。

どれだけこだわり、どれだけ常に進化・挑戦をできるか、

それがお客様が本当に喜ぶことなのかと考えれるか!?

 

ただ、切るだけでいいなら苦労はしません。

うちの場合、いつ、何人で来るかもわからない、たくさんのお客様に、

早く、安定した高い品質を、決まった規格に、常に、提供する場でなければなりません。

それも、大きさも、活きの強さも違う生きている活イカをです。

 

割烹会席料理屋さんや小粋な小料理屋さんのように、

予約によって、キャパと時間を限定的に絞って、

高品質な料理とサービスを提供することができるスタイルとは、

基本的な条件が違っていますので、

 

調理上の段取りだけでなく、

提供する形は、自ずとその条件の範疇でできる最大限の形となります。

しかも、サービスは、高品質であることが当たり前となってきている時代です。

料理だけでなく、サービスへの期待、その責任。

自分自身だけでなく、スタッフの技術・キャリアも上げ、環境を整え、意志を疎通し、

その最大値をどう引き上げるかは常に課題です。

 

もっと提案いたします!

 

もっと、活イカを美味しく食べる方法はあります。

もっと、活イカで料理を楽しむことはできます。

もっと、梅乃葉で楽しい思い出をつくることはできます。

 

これまで、支えて頂いた、たくさんのお客様、漁師、地域の方々のために、

活イカ10周年を機に、更に進化するお店でありたいと思います。

 

新年営業始まっています。

6日から営業しています!

昨年は大晦日・元旦まで、営業していまして、

うちの店的には初めての試みでした。

 

というのも、今までは、

活イカ・活魚・鮮魚の仕入もままならないことや、

おせち料理を受注配送があったためなのです。

(昨年より止めています。)

で、定休日の5日まで休みとしていたのですが、

実際は、毎日なんらかの仕事が入り、5日6日7日とたくさんの仕出しのご依頼が入って、

激しい仕事量に追われたスタートでした。

 

子どもとの約束

昨シーズンからの子どもとのスケートに行く約束を、4日としていました。

当日まで何もなかったのですが、4日の朝の出発の間際になって5日の仕事の受注があり、

流石に、家族に仕込みを任せ(自分でできる段取りは組んでおきましたが)、スケートへ行かさせて頂きました。

 

23年ぶりのスケート

浜田にあるスケート場ですが、初めて行きました。

23年ぶりのスケートは、なんとなく覚えているもんですね。まずまずでした。

終始、子どもに付き添ってあげてましたが、

ローラーブレードで鍛えておいた上の娘は、なんだかんだ結構滑れるようになって喜んでいました。

激しい靴ずれに苦しみながらやったかいがありましたw。

 

山陰の繁盛店

スケートに行く前に、浜田市「菜の華」と、(結果的に)夕食で益田市「すし蔵」に訪れました。

両店とも日経レストランでも紹介されていた繁盛店「すし蔵」の系列店です。

「菜の華」は、色々感心させられます。和食バイキングのお店ですが、ほぼ全て手作りで、味は薄味ですが美味しいのです。

つい、必要以上に食べてしまうのはバイキングのマジックでしょうかwww

 

益田市のすし蔵は、家族でもたまに行きますので、知ってはいましたが、

日経レストランの記事を見た上で行くと、なるほどと更に感心させられることも多く、

業態は回転寿司ですが、外食産業で、子どもからお年寄りまでたくさんの方で賑わっているという事実・結果は、

同じ山陰エリアで商売する者としても勉強になりました。

例えば、本年からうちでも取り入れようと思っていたことを、普通にやっている点などは、

今まで、気づいていなかったというより、「うちはやらなくていい」と、どこかで思考から切り離していたのかもしれません。

 

両店とも訪れた時に、社長さんが来られていました。すし蔵では、中に入って握っておられ、笑顔でお客様と接しておられました。

社長さんは、私と同じ年ですが、いやいや、見た目の柔和な笑顔も貫禄も、力を感じました。

 

一番自分が刺激を受けた点は、両店共に、顧客の大半が地元であるという点です。

市場の性格上、そういう方向をとったかもしれませんが、

萩しーまーとの成長しかり、地元客に愛されてこそのクチコミと成長を感じます。

 

よく、うちで勘違いされる方も多いのですが、梅乃葉の土日祝日などの昼の営業を見ていると、

遠方の観光客ばかり相手にしているかのようにも見えますが、

平日は、地域で仕事をされるサラリーマンの方や、近圏の方々の食事が中心で、本当にありがたい存在なのです。

更に言えば、うちは、仕出しにも大きなウェイトがありまして、夜のご宴会等含めて、昔から普通にやっていることなんです。

 

土日祝日の昼の営業で来られている、遠方からの観光客の方々というのは、そもそも、全てが、プラスアルファ。

これも又、感謝です。

 

良い休日を過ごせました。

本年も、地元の方に愛され、遠方の観光客の方には期待に応えられる、そんなお店づくりに精進してゆきたいと思います。

宜しくお願いします。

藻場再生へ!須佐「海の森をつくる会」にて、地元中学生と種蒔き!

本日は海の森をつくる会の役員会議。

ちょいと、本年の活動を振り返りました。

 

つい先日、須佐「海の森をつくる会」の活動がありました。

地元の須佐中学校の生徒・先生、

漁師の皆さん、会の面々にて、

種蒔きをしました。

種蒔きといっても、

「海の森」だけに、海の中へですし、

種ではなく、

胞子を持ち始めた海藻(アラメ)の枝に、

麻ひもで石の重りを結わえたものでです。

(シードリングストーン方式と呼びます。)

 

シードリングストーン方式

ペイントストーン

石は、海の石を使っています。

夏に、小学生によって、石に好きな絵を書いてもらっています。

環境にやさしい絵の具を使っています。

その絵付けされた石を、今度は、中学校に持って行き、

中学生に紐を結んでもらうんですが、

その時、この方式についてと、環境についての講演をいたしました。

セミナー

講師は、先進地の高校の先生とそこの生徒さん(高校生)。

 

漁師の方や会の面々も一緒に聞きましたが、

本当にわかりやすく説明してくれました。

 

ウニ駆除

そして、別の日には、

試験ポイント周辺を地元ダイバーさんや漁師の方の協力の下、

ウニの駆除です。

ウニは、海藻を食べます。

せっかく再生仕掛けた若い芽を食べられては、

台無しです。

 

でも、そのエリアを駆除しても、

周辺からウニは、移動(もしくは流れてきたり)してこないのか!?

 

環境の条件の違いで、若干の影響はあるでしょうけど、

ほとんど、移動はないそうです。

それを、先進地では、複数年の検証結果を、

数字で見せて下さいました。

 

こういう取り組みは、実証結果を海の上からは見れないので、

地元ダイビングショップ「須佐リゾートダイビングサービス」さんの協力で、

経過観察として撮影して頂き、今後もお願いしてゆく予定です。

 

 シードリングストーン設置

そして、先日。

貝類の餌でもあるカジメやアラメが胞子(遊走子)を持ち始めたという連絡を受け、

当日の朝から採取です。(この度は、アラメが中心でした。)

根から引き抜いたりしないように、新芽の出処を残しつつ切り取ったり、

既に浮遊して海に投げ出されたものなどを採取します。

ここでも、地元漁師さんと、ダイバーさんにお願いして取って頂きました。

 

陸に上げ、空気に触れさせると、その刺激で、

次に海に入った時、胞子が出やすいということです。

地元中学生の集合。

以前、石に結わえた紐を今度は、海藻に結わえます。

漁船に載って、いざ、設置ポイントへ!

どんどん、蒔きます。

紐がはずれたものもあったり、

ほぼ、同じ場所に投下されたり(笑)、

そんなこんな種蒔きでしたが、

どうも、ダイバーさんが後でフォローして頂いたようでした。

(ありがとうございます。)

 

みんなで、記念撮影!

結構いたはずの漁師さんがほとんどおられなくなっていました。

シャイな漁師さんは、毎度、こうやってフェードアウトします。

飲み会でもそうです。(グダグダになってバラバラに帰ってゆきますwww)

関係ないんですが、別件でテレビ局の取材も来ていました。

 

ともかく、海の森をつくる会としては、

最初の取り組みです。

来年、新芽が出てくれることを祈り、

又、それが育ってゆくことを祈るような気持ちの活動でした。

 

藻場再生へのアプローチは、様々な方法があります。

どれも、効果的な一面を持っていますし、

環境によっては、別の切り口から取り組んだほうがいい場合もあるかもしれません。

ただ、

須佐湾って、そもそも、綺麗なんですよ。

栄養分も、山から川を経て、結構豊かな面もありますが、

実際、磯焼けは進んでいますし、

藻場やそこに住んでいた魚介類も減っています。

 

根絶やしに藻場がなくなりつつあるのか!?と思えば、

今年は、とある藻が異常に生えすぎて、潜りの漁の邪魔となって漁獲にも影響が出る始末。

その藻が食べられるものならまだしも、人も貝も食べない藻とあっては、たちが悪すぎます。

ただ、例え、食べられない海藻であったとしても、海藻の育つ「海の栄養」はなくなってはいないとも言えます。

 

他の地同様、田舎とはいえ河川や海岸は護岸工事してあります。

コンクリートで遮られた不自然さが環境に与える影響は、もちろんあると思います。

昔の海の状態とは違っても当たり前かもしれませんが、

その上で、やれることも色々あると思います。

海への取り組みだけでなく、山への取り組みもこれからです。

 

相手は自然ですからね、カンフル剤も時には必要かもしれませんが、

根本的な循環環境を考えながら、皆でトライしていこうと思います。