海がおかしいんです。
生態系としてどうなん?っていう疑問がウチの仕入れから起こっています。
今年は特に、水温が低いとのことで、活イカの不漁もそういった影響を受けているとのこと。
須佐の「もずく」は今年は、いつもの時期には採れませんでした。萩では採れてたそうですが。。
磯の素材を入れてくれる漁師は、
「なんかおかしい・・・」
としきりに言います。
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ボチコ(ボテコ・カサゴ・アラカブ・・・)ですら、船槽ですぐ死んでしまうものがいるとか、アワビも生きないと言います。
今年は赤潮がほとんど出ないので、地蔵の手(亀の手)が美味しくならんとも。。。
赤潮は、魚にとってみれば大敵ですが、磯ものにとっては重要な自然の循環。何かが、どこからか、ずれてしまってきているのでは・・・・と感じます。
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おいおい、やめてくれよ!
更には、5月から解禁となった北浦の赤ウニですが、これもかなりおかしいのです。
通常、10月くらいには身から白っぽい液体を出すようになり、これがかなり苦いのですが、もちろん、食べれませんから、漁も終わります。
それが、今、そんなウニが続出しているんです。
ウチは、殻付きの活きてるまんまの状態でお出ししますから、中には、身の入りが少ないものや、色が悪いものもあります。通常、漁師の段階で高確率にいい状態のものは選ばれていますが、それでも出るロスは、ウチと漁師で負担し合い、一定レベル以上のものしかお出ししません。
しかし、そのフィルターを無視するように、この液体を出すウニが結構います。
漁師も、
「この時期にこんな状態のウニが出るなんて漁師をやっとって初めてじゃ・・・」
とのこと。
当然、提供できませんし、加工品にすることもできません。少々の負担は生き物を提供する店として覚悟のうえですが、この、生態系にまで異常現象がおこっているとなると、素材の安定供給といった面で、さすがに考え込みます。
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地球的変化かただの人為的公害か
大きな地球的変化がそうさせてるのか、公害なのか、あまりに自分には予備知識がなさ過ぎです。
co2のように、人が住む空間の環境問題にはリアリティもありますが、海のことって、無法状態のことも多いですよね。
ひところあった、ふぐの養殖場で、ホルマリン(だったかな?)撒いて育てている問題もありましたが、
あれって、海上にばら撒いてるから、何か他人事のようにスルーしちゃいそうですけど、あれが、大気中に、何かばら撒いている行為だったら、周辺のリアクションはもっと違ったんじゃないかなと思います。
海だって、大気のように流れています。海流にのってどこまでもつながっています。余計に原因は雲をつかむようでもあり、身近なことの積み重ねなのかもしれません。
自然のもつ浄化機能がテンパッているのでしょうか?
牛や豚がおかしくなっているって言っても、似たものを感じます。
知人が宮崎の、とある養豚研究施設で見たものは、不自然な環境で科学的に人為的操作が行われているものだったそうで、人は、そういう部分に立ち入っちゃってるんですよね。
そんな自然の拒否反応か、正常に戻ろうとしている過程の1つなのか、身近な海の生物がサインを出しているようです。