泣いて頼まれました。
「お願い、訴えてと。。。」
借家で、小さいこどもを抱えた母子家庭のお母さん。
借家は再起不能。
子供も知人に預け、自らも、1Fが被災した友人の家の2F部分で、友人家族と一緒に寝泊まりしています。
みんな大変な時だからと、他の住民や地元行政の頑張りを知ってて、
気丈に耐えていましたが、
実際、こういう災害時は後手後手です。
「今日は、萩は夏まつりがあるよ」
というと、
悔し涙を流して、早く、なんとかして欲しいと訴えてきました。
日中、ゴミの回収トラックに、
災害ゴミを出すのを手伝っていると、
その家の男の子(うちの子と同級の1年生)が、
愛着のある家具が捨てられるのを見て、
声を殺して
悔し涙を流していました。
現実的に、今、須佐の災害対策本部のある須佐の職員の数では、
あらゆる問い合わせや復旧現場に対応していますので、完全な人手不足です。
災害ボランティアが今日から動いてくれていますが、もちろん、全然足りません。
なんとか、この現状を訴えるべく発信もしてきましたが、
そう一筋縄ではいかないようです。
私は、このブログの発信で、何か改革してやろうと言う気はありませんでした。
現状の状況発信です。
これを届ければ、外部の冷静などなたかが反応してくれると期待していましたが、
外部は外部で内部のどなたかに期待していたのでしょう。
ここまでの災害規模の対応としては大震災の時のように、災害対策本部機能が、中央(萩市本所)からやってくるもんだと思っていましたが、
どうも、そうではないようで、地元のことは地元の人間がよく知っているという遠慮か配慮か何かがあるのかもしれません。
防災訓練は通常、現状のような形を取りますが、それは、災害規模によって、対応も変わるのでは?
事情に精通する人間が中心となることが必ずいいとは思いませんが、組織の機能を働かせる役目とは全く違うと思います。
そういう意味で言うと、今現在、須佐の災害対策本部は機能不全に陥っています。
泥にまみれて、ゴミの回収にあたってくれる職員、水道復帰に徹夜で頑張ってきた職員。
現状把握に回る職員、災害現場の復旧に手を貸す職員。
いろんな問い合わせ、新たな問題に対応する職員。
そういうことと、
組織を機能的に動かすということは役割が違うと思うのです。
その役目は、
「今、いっぱいいっぱいだから、そういう対応はすぐにできん!」
と言ってしまう立場や現状の人間では、
務まらないのではと思います。
冷静に住民の声を吸い上げ、住民への情報発信のやり方に腐心し、
全体を把握して必要な物資・人材・提案を外部に遠慮無く手配できる中央の権限を持った強力な職員の存在(リテールサポート)は絶対に必要だと思うのです。(副市長さんいかがでしょう?)
普段から、総合事務所は、人材を減らされています。
権限も意思決定力も制限された範囲で、予算も全て、本所へのお伺いで運営されています。
それが、合併による効率化ですから、そういう流れで出来ています。
それが、災害時には、総合事務所が中心となって機能しろというのでは、
後手にも回ります。
そんな風に感じている今日です。
そんな総合事務所も被災しています。
公民館も被災していましたが、懸命に復旧されています。
被災者の声
情報がわからない。
という方が圧倒的に多いです。
情報を望んでいる方とそうでない方もいるかもしれませんが、
現状、防災無線と車によるスピーカーのみです。
情報量が多すぎれば、わかりづらくなるでしょうし、
肝心重要なことが伝わらないかもしれません。
又、圧倒的に聞き漏らすことが考えられます。
例えば、交通事情・通行止め・迂回路・復旧状況・見通し情報など
迂回路で言えば、県境をまたいでいました。
利用するのは、須佐住民視点でしか見てないかもしれませんが、
県外の身内が、応援に駆けつけたいと言っているのに、どうやって来ればいいとアドバイスできないのです。
上水道の復旧状況など、断水・節水は協力します。
ただ、被災状況によっては長引く可能性もあるのですから、
水の補給に関しての対応も変わってきます。
メカに詳しくなくとも、どの程度の被災状況と時間の見通しがいるのかというのも、分かる範囲で欲しいのです。(今は復旧しましたが)
今、喫緊の課題となっている下水道処理施設の回復見込など、とほうもなくわからないでしょうけど、
では、どう使用を気をつけてゆくのか、どういう事態が想定されるのか、など、伝えたいことだって、いっぱいあるでしょう。
ゴミの処理に関して、災害ゴミの回収に関して、畳や土のうの処理について、ゴミの回収スパンはどのくらいなのか?いつまでやってくれるのか?
細かく言えば、未定の部分だらけで、とりあえず対応に追われていることばかりかもしれませんが、知りたい情報はまだまだあります。
被災して、住めなくなって、避難所に住んでいる方、友人知人のお宅に泊まらせてもらっている方、にとってみれば、
早く、気が休まる場所がほしいというのは切実です。
仮設住宅はムリなのか、空き家・市営住宅などで対応できないのか?
車や家の補償問題で、保険で、どういう対応ができるのか、
その場合、床上浸水などであれば、写真をとっておいたほうがいいとか、(保険屋さんだいぶ回られていますが)
山口県の被災者支援制度という情報もありました。
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a13200/hisaishashien/seido25.html
皆さん!これは、是非、身内の方、近所の方、こういう制度があるということを、被災者に伝えて下さい!
追記:
萩市でもあります。
http://www.city.hagi.lg.jp/soshiki/detail.html?lif_id=23401
人の手はボランティアはいつ来てくれるのだろう?
申し込みは何処へ?
外部のボランティア希望者は、何処に連絡を?
保育園・小学校もかなりの被災状況です。
懸念される状況・復旧状況も知りたいことです。
医療機関の対応。公共交通機関情報。田万川温泉が無料で入れるの?(公共交通機関で行ける?)
飲食店・食料品店・生活用品。
これらの中には、地元の人間はわかっているよというものもあれば、
外部の人間はわかっていないものもあります。
被災者が、外部に伝えることもあれば、
外部の人間だからこそ集めて伝えることが出来る情報もあります。
こんな情報が、毎日、変化します。変化しないものもありますが、
そういう意味で言うと、WEBやメール・アラートによるお知らせは機能的かもしれませんが、
当然、使えない人もいます。
紙媒体・掲示板・方法を色々、考えてくれている外部の有志もいます。
(萩大志館 井関君など)
その情報を書くのは誰か?
現地の職員?
そこは、離れ業ができるのではないかな?
情報を教えてくれたら、書いてわかりやすくまとめてあげるよという人、いるんじゃないかな?
本所で、デスクに座っている方でも可能では?
遠く離れた地で状況を見守っている方の中には、
活イカの仕入れを待っている、水産業者や飲食店もいます。
須佐の漁の復帰はいつだろう?
漁家集落の復旧は大丈夫だろうか?
須佐の住民が欲しい情報かどうかという基準でいると、見誤ります。
被災者自身が離れた身内に伝えたい場合もあります。
外部で、状況を知りたがっている方もいます。
まずは、萩市本所の職員の方、名乗りを上げてもらえませんか?
情報をくれたら、私が書いてあげると。
それを、現地須佐でプリントして配ってもらいましょう。(他の災害地もあるでしょう)
PDFにしてWEBに掲示して下さい。災害ボランティアセンターのフェイスブックページでいいじゃありませんか。
情報も見れて、ボランティアも募集して。わかりやすい情報の入口を作ってくれませんか?
職員が全戸配布などできません。住民の部落単位で、回覧のように回してもらうしかありません。
明日には、情報が古くなりそう?
でも、やらないより、住民がそれで、どれだけ安心できるでしょう?
明日より、営業再開いたしますので、
被災地現場に今までのように行けませんので、
情報発信は少なくなります。
周囲の応援を期待したいと思います。