結局、常に挑戦・進化
昨日のブログで、挑戦の代償ともいうべき苦い失敗に凹んだ自分をつぶやいていましたが、
結局、事業に関わる全てのことは新たな挑戦・進化を意識していますので、
自ずとそういう姿勢になります。
とは言え、私自身、脆弱な胆力しかありませんから、
めげて、凹んで、挫けて、逃げることなど、
しょっちゅうです(笑)。
私の場合、
スタートダッシュ時に、高邁な理想とコンセプトを掲げ、
自分的に練りに練った計画に向かうのですが、
そうそう、100%うまくいくことはありません。
どちらかと言うと、メインで狙っていたことより、
その途中で得た副産物的な何かが、
後々、価値ある武器・資産となることの方が、圧倒的に多く、
「ま、いっか!」
とオチを付けつつ、ここまで来たような気がします。うん。
熊谷喜八氏&奥田政行氏からのヒント
以前、萩市の事業で来られた、日本を代表する有名な料理人・経営者のお二人、
KIHACHIでお馴染みの、無国籍料理の草分け的存在、熊谷喜八氏。
世界が評価する山形アルケッチャーノの人気シェフ、奥田政行氏。
この方々とそれぞれお話をする機会があったことは、本当にいい刺激となりました。
当時、お二人と会って、話をした時、どうしても聞きたいことがあったのです。
こんな機会は2度とないと思っていましたし、
今後、仕事の上で、交流をすることは現実的にはないと思っていましたから、
その時、かなり、図々しくお近づきになり、聞いたのです。
「うち、どうしたら良いと思います?」って。
もちろん、自分自身、お店づくりの方向性は確固として持っています。
要は、その手法です。
KIHACHIメソッド
特に、喜八氏は、うちに食べに来られていましたし、
男命いかを大変気に入られてもいました。
料理人として、経営者として、世界的視野を持つコンサルタントとして、
「あなただったらどうする?」的な、
この方の、ファーストインプレッションから湧く提案、アイデアの片鱗を頂きたかったのです。(←おこがましいでしょw)
↑で、いただきました(笑)!
注意すべき点、まだまだ及ばない点など、うちの店に対するピンポイントアドバイス付きです!
奥田メソッド!
もうひとかた、奥田氏から学んだこと、得たことは、もっと、別の角度の刺激と引き寄せを感じました。
お店というより、料理人としての姿勢には、学ぶべきメソッドに満ちていました。
奥田氏は、うちには来られていないので、
質問するにしても具体的にイメージを沸かすことは出来ないので、
極力、今後、新たなお店を出すとしたらどういうスタイルにするかという視点で、根掘り葉掘り質問しました。
面白かったですね。
ヒントは多く、その中でも、もともと自分もやってみたいと思っていた料理の提供方法があって、
これは是非、やらなければ!と思ったのです。
その後、氏は何度も萩市を訪れていて、お会いする機会も本来あったのですが、
それ以降、あえて、お会いしていません。
多分、何度も会いに行って親交を深めたほうが、よりいい刺激や学びは得られるのでしょうけど、
欲しかったのは、あの方の名声と絡めた自分ではなく、学びによって進化した自分だからです。
懇親会を終える際には、年齢が1つ違いということもあって、今後の自分の頑張りに、ハッパを掛けてくださいました。
次にお会いする時は、得た学びをきっかけに、挑戦をスタートさせ、次のステージに上がっているべきだと考えていました。
その中の挑戦の一つは、地域の藻場再生事業「海の森をつくる会」となって、既にスタートしています。
で、もう一つが(ここ本題)、梅乃葉的、最大最高の品質を提供する、
活イカを使った1つの料理のメニュー(仮称)「極み御前」です。
カリスマシェフからの宿題
この「極み御前」、氏と会ってから、ずうっと実現できず、頓挫していたのです。
提供が難しく、繁忙日には相当の負担となることは目に見えています。
その上での安定供給です。最早諦めかけていました。
このメニューは、喜八氏から頂いた(笑)アイデアも融合させたもので、
梅乃葉の今後のイメージを、ガツンと変えるような商品だと思っています。
※ここで、長々とした話がようやく元に戻ります。
挑戦の副産物
で、このメニュー、ようやく、提供できるところまでこぎつけました。
それは、このところ続けてきた数々の挑戦の副産物が、
可能にしてくれたからです。
新たな設備投資から生まれた技術的な面も大きいのですが、
挑戦してきたからこそ生まれた、本物へのこだわりが、
このメニューの実現を近づけてくれたのです。
もう少し、詰めて、提供にこぎつけたいと思います。
半ば、諦めかけていたこのメニューの提供、
正直、狙っていても及ばなかった(実現させれなかった)自分の力のなさはこの程度。
ただ、いろんな挑戦を経て、気がついたら、
「あれ!?あるじゃん!」と、
ピースが揃っていたことに気づく自分の運とツキ。
いやいや、やっぱり、俺ってついてる(笑)!