被災地より来客
先日、茨木県の鉾田市の市長さんが、活イカを食べに来られました。
萩市そして、浜田市へのご用事だったようです。
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13216156834203
奥様と、休みには萩へ旅行に行こうなんて話題も出てた矢先、
大震災や原発(放射能&風評)の被害にあったそうです。
とにかく、萩市からの突然の支援のご連絡、翌日には届いた物資は、本当に助かったとおっしゃっていました。
萩市への訪問が決まっていたところ、
先日のNHKの放送をご覧になって、活イカを食べてみたいと思われたそうです。
で、お忙しい中、朝食として、当店に立ち寄られました。(うちも朝食でお出ししたのは初めてです。ww)
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通常メニューに戻せないんです。。。
テレビ放送の影響うんぬんはありましたが、気候も寒くなり、お客様の数も落ち着くかなと思い、
通常のメニューにそろそろ戻して、楽しんで頂こうと準備は出来ていたんですが。。。
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先日の日曜日はたくさんのご来店。
1つ1つ手抜かりないよう精一杯務めたつもりでしたが、
お待たせしたお客様にお叱りを受けてしまいました。
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回転さすことに重点を置けば、料理もサービスも、気が付かないうちにクオリティは下がってしまいます。
逆に、丁寧に、確実性を追いかけ過ぎると、
状況への柔軟性を欠き、ちょっとづつスピードに対して鈍感になってしまうこともあります。
結局、今回の状況は、当日の予測の甘さと、段取りに対して柔軟性を欠いていた自分の責任でした。
お客様には申し訳ない思いです。
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正直、今のうちは、お客様(特に旅行業者様)からのご依頼を、随分お断りしています。
メニューも夏以来少なく絞った限定メニューで対応させて頂いています。
不安定且つ少なかった店休日も、毎月5日と、他の週は水曜日を定休日にして、
少ないスタッフ(マンパワー)に無理な負担がかからないよう、
お客様へのサービスをより良いものにするための対応を模索しています。
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こうしてみると、お店として後退しているかのようにも見えますが、
実は、私的には今までにないチャンスをいただいている得難い機会と思っています。
多くのお客様が、たまたま今来られているからというのではありません。
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うちのお店にとって、きちんと対応できる範囲を明確に作ってゆく時だと思っているんです。
私達の使命は変わりません。
「萩・須佐の秀逸な素材で、口福の馳走を楽しんで頂ける時と場を提供する。」
これだけです。
ご意見を真摯に受け止め、常に進化してゆくお店であるよう、
家族・スタッフ共々尽力してゆきます。
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そんなこんなで、なかなか、通常メニューに戻せない状況が続いていますが、(申し訳ございません。)
その、通常メニューのラインナップ上では、
今までの料理を更に練り込みバージョンアップさせたものや、
新たな、新メニューも含まれています。
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新しい生産者との出会いで、素晴らしい素材と出会うこともできました。
正直、こんな素晴らしい物をお客様に出せるんだと、どれだけ腹の中でにやけたことか!
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思いは多く、形にしてゆくプロセスは困難も多いのですが、
一歩づつ、進んでゆこうと思っております。