ゴールデンウィーク前に重なる重圧
優先順位
今年は、お客様へのサービスや商品・環境をもっと改善してゆきたい。良くしたい。という意識が念頭にありました。お店のリノベーションも、新メニュー、新サービスといった提案も、「喜んで頂きたい」一念からです。
団体に対しての対応基準も改善いたしました。要は、一部特定の日程はお断りしているんです。
お店に多くのご来店が想定される時には、お店のお客様への対応に、できる限り尽力したいからです。
※ウチの対応能力が小さいために、旅行会社様にはご迷惑おかけしております。申し訳ありません。
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そう思ったのも、昨年、お店のサービス体制が弱く、不本意な状況が続いたからです。
うちが出来ることをやる。目一杯のアイデアと知恵、勉強と努力を傾注した上で、今うちが出来る最高の食の提案をすること。
そういったことも、人がいて、運営できて、初めて成り立つわけですから、言い方は悪いのですが、事業的に余計なことはしないよう、優先順位を当初つけていました。
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軟弱なやつ
しかし・・・・・・、結局全ては断れないんですよ。常連の方、実績ある旅行会社様の拝むような依頼、仕出し・ご法要にいたっては、完全に日程が決まっています。ビシバシうちの定休日(毎月5日)にも仕事が入ってきます。それぞれの事業には腰を据えて取り組みたいことがいくつもあります。本当にありがたい反面、どこにしわ寄せがいくかというと、家族と自分です。
おかしいなあ・・・・としみじみ考えるまもないまま、今年のゴールデンウィーク前まで過ぎてゆきました。
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ストレスも業務もピーク
GW前に、一応店舗のリノベーションは終了しましたが、あくまでそれは、大工側の話で、そこから、自前での日曜大工です。店内の新しいスペースのインテリアも実はこれからです。(今はとりあえずのバージョンでして。。。)
リノベーション工事終了と同時に、水槽濾過槽の工事もありました。GW中に万が一たくさんの活イカを入荷することが出来た場合に備えて、水槽の調整は時間も体力も必要で結構なものでした。
同時に、新メニューに関しては、生産者・漁師との打ち合わせに、試作の繰り返し、メニューの作成、そんなのもありました。
又、地域のイベントもありました。人手不足の中で、なんとか成功させたいためにも、その準備は周りを巻き込んで相当の負担です。
各旅行業者や取引先も、連休前に、仕事の区切りを付けたいらしく、電話確認の嵐でした。
嫁は体を壊し、手術を。GW中は休養することに。営業上少ないスタッフで回さなければならなくなりました。
GW最終日には、そのストレスもピークとなり、自分が目が届かず、フォロー出来ないまま、スタッフの1人が辞めてしまうことにも。。。。申し訳ない。。
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イカ不漁のストレス
そんな中、活イカがまだまだ本調子でないにしろ、捕れ始めてきました。
GW中は、特に多くのお客様がこられます。WEBで活イカの不漁状況をインフォメーションしても、WEB等見ていない方の方が圧倒的に多いのです。このことだけで、申し訳ない思いにストレスは相当でした。
そして・・・・、
真綿のようにじわじわと締め付けてくるようなストレスの原因が、もう一つこのイカ漁にあったのです。
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某有名百貨店高級中元ギフト商材への依頼
「剣先イカのイカ飯」を高級お中元ギフトとして取り扱いたい。
ウチでお出ししているイカ飯ですが、結構皆さん、お店では召し上がらないのです。なんでかって、活イカや活きた海鮮料理を目当てにこられていたら、ご飯の大半は白ご飯で食べたいものです。お昼ですし。
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加えて、「イカ飯」のイメージもマイナーというか低いです。市販品の不味さもあり評価も・・・・。剣先イカのイカ飯がどんだけうまいか知らないというのもあります。うちも、そこまでPRしてませんけど。。。
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ただ、うちのお取り寄せでは、いつも人気です。結構、そこまでPRに力を入れそびれていますが、うちのお取り寄せ商品(梅乃葉通販ショップ)って、メディアや大手食品メーカーも注目しているものばかりで、揃えていますので、面白いんです。
そんな中のうちのイカ飯に注目してくれた、エージェントから、お話を頂き、今年のお中元商材にとご依頼がありました。
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某有名百貨店のお中元高級ギフトカタログの厳選商品
3ヶ入りの商品、低くても300セット(最初は500とかなんとか言われたような・・・・)は出ますんで・・・って。
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って断ったんです。・・・・・最初は。
なんでって、もちろん、本業に差し支えるからです。
今、うちの通販業務を管理から梱包・発送・取引全般をやっているのは自分だけです。もちろん、ある程度、フォーマットというか、型が決まったらマニュアル化して他の家族やスタッフにやっていってもらうつもりですが、そこまでいたっていない段階です。
要は、他のものにとっては、通販業務って、わけがわかんないのです。買う側じゃないですからね。
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隣の益田市には、洋食屋を開業するも、やり始めた楽天通販が好調で、店舗を閉鎖して通販で稼いでいらっしゃるお店もあるそうな。。。(通販サイト上、実店舗は営業していることになっているそうですがwww)
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微塵も興味のない展開ですね。本業があって、そのお客様と応援してくれる地域の人がいてこそのウチですから。
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ということで、お断りしたんですが。。。
エージェントの説得により、「作業性は簡単にしてある。」「webをしらない高齢者の方のお店でもやれている」などと最低限の引っ掛かりを解消されて、やることにしました。
ただ、限定200セットに下げて頂きましたが。
200*3=600パイのイカです。数にするとたいしたことのない数字ですが、それを取り巻く作業性の問題を考えると、不安はありました。まして、イカ飯大きさは、決めていますから指定した大きさの範囲のイカをそれだけ入荷しなければなりません。
お中元が始まる時期の前に捕れるイカとは、大型が須佐では多いので、それも不安でした。更に、例年不漁が続いています。胃に穴が空きそうなストレスでした。
こんな感じ↑
GW中に少しづつ小型のイカが捕れ始めて、この様子では間に合うかな!?っと一応目星を付けることが出来ました。
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剣先イカのイカ飯
うちのイカ飯は、あえて大きいイカを使っています。
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と聞かれて、
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と答えました。(←ホントです)
誰だってイカさえあればイカ飯なんて作れます。味付けは様々でしょう。
しかし、そこまで剣先イカのイカ飯が世に出ていない理由は、
普通に言えば、剣先イカを使うのが、イカ飯の一般的評価に対して、もったいないからです。
特に、鮮度のいい大きい剣先イカをイカ飯ごときに使うなんて、普通お店ではやりません。
刺身にしたら、その何倍もお金が取れるのですから。活きてりゃもっと高値です。
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なんで、うちやるんでしょう?
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バカ?
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いや、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでだっけ?
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ウチでイカ料理を提供し始めた頃、もっと、剣先イカの魅力をPRしたいという思いから、様々なイカ料理を用意していました。そのうち、美味しくても、管理上、煩雑になってしまうため、たくさんあったイカ料理の種類を減らしていたんです。
で、イカ飯はその名残もあって、採算性は度外視した逸品として提供し続けているんです。
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勉強のためとは言え・・・・・・
お話を受けた理由の大半は勉強のためです。正直儲かりませんし、お客様も、百貨店から買うというスタンスです。(うちの商品として紹介はされますが・・・)
百貨店からは、取り扱いミスだけはしてくれるなという、マニュアルと規定づくしですので、正直大変なだけです。
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今後の通販の勉強のためとは言え、GW前のすぐに確認してすぐに送り返せだのナンダの資料・書類攻めには参りました。
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ま、この勉強は1回だけにしておきます。
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ようやく、5月後半の今頃になって、もろもろ整理がついてきましたwww。
ちょっと、落ち着いて今後を考えたいと思います。