玄界灘の海砂採取 環境や漁業影響調査へ 佐賀県が専門家検討委設置
誰もが気にもとめていなかった問題
以前、人から聞いて、初めて知ったのがこの問題。実は結構うちにも関係あるのでは!?とにわかに現実的な問題となってききています。
わかりやすいのが、この映像↓
番組中にもできてきますが、魚のみならず、イカも関係あります。
ケンサキイカも砂地に産卵します。捕食する小さな魚にも砂地が生存環境としているものもいます。玄界灘なんて、呼子や唐津という活イカの大消費地にありながら、こんな問題が表面化しなかったのでしょうか?
イカの生態系や回遊性などについては、解明されていないこともまだ多く、どこで生まれどこへ行くのかなんてことはわかっていません。土着のケンサキイカなんていないことは確かです。(いや、表現が違いました。捕れたイカがその地で生まれたものかどうか確認できないんです。)
どこからか、移動してくるのでしょうけど、有力なのが、こういった九州日本海方面です。
そんな、ケンサキイカの水揚げ日本1でもある佐賀県の沖合において、こんなことが今なお続いているのかと思うと、ゾッとします。
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須佐も実は海砂採取あったんです。。。
須佐も、ちょっと昔、あったそうです。海砂採取。こんな岩場の多い須佐湾にあっても、海底では砂地って結構あるそうです。
そんな希少な海砂を、漁師にはあまり知らされないまま、採取は行われたそうです。
番組でもありましたが、利害関係者である漁協の許可は当然必要ですから、もちろん、漁協の許可のもとにです。そして、その理由も、漁協の運営のための資金が目的です。
それを知る漁師は言います。
「影響あったか?」
「あたりまえじゃ、そのへんじゃ魚なんて捕れんこうなったけえ!」
と、その行為に呆れた顔して言ってました。
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活イカ不漁との因果関係
今年も、当店への入荷はこの時期厳しいものがあります。
3年前までは、4月初旬頃から出始めていた活イカですが、今では5月後半からにずれ込んでいます。
今年のような異常気象の時だけならまだしも、3年連続出初めは遅れています。
そして、水揚げは激減しています。
イカのみならず、魚もですが、漁師にとっては尋常でない生活を脅かす危機です。
不漁に悩んでいる時に、ガソリンの高騰などあった時には、
これは、本当にどうなるのかという事態でした。
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須佐には、九州・呼子・唐津からや、四国から水槽を積んだ活魚車が日参しています。
得てして、捕れない時はどこも捕れていないことが多く、九州だけの問題ではなく、ケンサキイカ水揚げ第2位の山口県にとっても、捕れない原因に関しては九州と密接な関係があると考えられます。
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どうすればいいのでしょうか?
コンクリートの使用料がへればいいのでしょうか?番組でも言っていましたが代替資源や原材料はあっても、価格・機能面での違いもあり、建築・土木業界としても、変えたくないのが現状でしょう。(っていうか、海砂を安価にしている時点で、こういう行為も止まらないでしょうし、その価格には、環境被害に関しての考慮は一切入っていないでしょう。)
コンクリ使用料を減らすことで、この問題が解決するわけではないですし、今尚続く被害が止まるわけではないでしょう。
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漁協の経営体質が、こういった資金を頼らないと運営できないものになっているというのも問題です。
スーツ新調されて判断をにぶらせる漁協組合長もどうかと思いますが。。。
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山口県は、県一漁協(実際は、経営状態のいい漁協は参加していませんが)になって、大きな組織に膨らんでいます。もともと、経営体質が悪いところ同士が寄集まって、お上からお金を頂いて、とりあえずしのいだだけのようですが、本当の経営改善はこれからでしょう。
漁協単体で努力してもなんともならないのでしょうか?漁協組織のずっと上のほうで、リーマンショックの時に大転けしたという話も聞きましたが、目に見えない損失補填(見えてるかも)の矛先は、どこへ向かったのでしょう?本当にまっとうな経営環境って、存在からしてありえないのかもしれません。
結局、弱者は何も言えず、環境破壊は続き、生産者は減り、活イカは減り、自然が元に戻るのは、2万年後ということで、海と人との生態系破壊とはまさにこんなことでしょうか?
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止めることを前提に、もっとメスを入れましょうよ!
切実に訴えます。
佐賀県・長崎県・福岡県は海砂採取を止めましょうよ。(現時点の状況は知りませんが。。)
砂を使う側、砂を採る側、お金を貰う側、だけで考えられているこの問題に、
砂を採られている海で漁業をする側、砂を採られている海の変化をよく知る側、
そして、
砂を採る許可を出している側、とその親分、と親分を監督する人とで。
CO2だけが環境問題ではないことを。