イカがないので、普段やれないことをやってみた。#4【剣先イカのパテ開発】

イカ異常不漁の裏で、
せこせこやっていたこと

昨年お盆過ぎからの記録的異常不漁が始まった時、

ほぼほぼ同じタイミングで、

とても信頼している方から、面白いお題をいただき、

新しい商品開発が始まったのですが、このたび・・

 

毎回、言いますが、
又、凄いもの作ってしまった!

( ̄ー ̄)ニヤリ(笑)

剣先イカのパテ「イカ美人パテ」を使ったクロワッサンサンド
剣先イカのパテを使ったクロワッサンサンド。なんにでもつけたくなる楽しさ!

 

いや、ホントに、この度は本当に練り込みました。

 

したためていたアイデアやシミュレーションを具体的に企画設計し、

たたき台となるサンプルの開発から、

微量な分量調整、テイスティング、微生物検査での検証、

従業員やいろんな方からのフィードバックを集めながらの練り直し、

 

よし、これでいけると思っていたら、

ひっくり返るくらいのトラブルの発見-修正、

包材のやり直しなどなど、

細かく言えば、100パターンを超す試作を作り続けました。

(でも、こういう時が一番面白いんですけどね。)

 

一つの目標(?節目?)にしていたのは、

拙いつながりをたよりに東京に出向いての、とある企業のトップバイヤーに、

この商品をぶつける機会だったんですが、

コロナのせいで、すっ飛んでしまいました。( ・_・ ゞ-アリャ

 

その辺からのリカバリーは、又、ご報告するとして、

せっかくなんで、この商品の特徴を紹介しておきますね。

イカオタ店長渾身の剣先イカ商品です。

 

食卓をワクワクさせる
剣先イカのパテ「イカ美人パテ」

「剣先イカ」×「東洋美人 酒粕」×「セロリ」

梅乃葉は、イカ加工品を開発する際、

  1. 鮮度の良さをダイレクトに味わえる系
  2. イカの旨味を凝縮するなどのイカパンチ系
  3. 発酵・熟成&マリアージュ系

という方向性で行っているんですが、

このたびは、3番ですね。

 

ただ、今回はイカの旨味の熟成効果は狙っていません。

毎度、ご支援いただいている、

澄川酒造「東洋美人」様より頂いている

「純米大吟醸の酒粕」の品質の良さがキーとなっているのですが、

【酒粕】

酒粕自体、当たり前ですが、お酒の種類同様、味わいなども違いますし、

生きてる酵母もたくさん残っていますので、

常に発酵熟成が進んでいるんです。

 

それをわざと熟成を進めることで、

想定する味の「古粕」(ふるかす)にするという工程があって、

アルコールも当然残っているんですが、

このアルコールを完全になくしてしまうと味わいが全く変わってしまうので、

それさえも調整します。

 

少々めんどくさいんですが、それが、すんごい面白いんですw。

あえて言えば、この商品は、酒粕の熟成度合いで、

どんどん美味しくなるという代物。

 

そもそも、東洋美人のお酒ファンの方はご存じだと思いますが、

東洋美人のお酒は、

洗練された澄み切った味わいの中に

フルーティーで、甘味を強く感じさせる華やかさのある、

上質なお酒で、女性にものすごく人気のお酒です。

(もちろん、酒の種類でいろいろ違いはありますよ)

 

そのまんま、その質の高さが、酒粕には残っています。

純米大吟醸という無垢で緻密に洗練されたお酒の元となる粕、

まずいわけがありません。

【セロリ】

そこに合わせるのが、個人的にも大好きなセロリです。

イカとの相性は抜群です。

セロリの風味とともに、微細なほろ苦さが、

まさにイカと酒粕にマリアージュした味わいになるのです。

【剣先イカ】

イカもただ混ぜてるだけじゃありません。

イカの旨味が強い部位を一定の比率で配合します。

イカの旨味の多さは部位によってバラッバラです。

実は、この辺の細かいところに、梅乃葉ならではのノウハウが詰まっていますw

 

そこに、「糀」や「ガーリックオリーブオイル+EXV」に「萩産の海塩」。

これだけのシンプルな味の構成でできているんですが、

それぞれの素材を最大限吟味し、熟成、発酵、下処理する手間の組み合わせを、

繰り返し練り込んできた、

イカオタ店長渾身(←ココ重要)の逸品です。

 

クロワッサンサンドdeイカパテ

酒粕と相性の良いものは、数多ありますが、

パテを楽しんで頂くならパンに塗って・・・とイメージするものの、

バケットなどで試食しても、

正直、あまり思うほどの感動はなかったんです。(美味しいんですけどね)

 

それで、パテだけに、地元フレンチのスターシェフ、

知人でもある、益田市の「ノブ」上田シェフに相談したところ、

バターとの相性をすぐに、教えて頂き、目から鱗。

バター系のパンとの相性は、もう、抜群ですね。

ちなみに、イカ墨味もあるんですよ。

真っ黒ではなく、優しいグレーなんですが、

これは、口も黒くなることなく、

イカ墨の風味を楽しめる秀逸な味に仕上がっています。

しかも、酒粕の効果で、生臭みがないんです(←ココ凄いんです!)

 

そのままでも、ビールやワイン、もちろん日本酒にもあいますし、

マッシュポテト(←バター入りなら更に!!)や、

蒸野菜など野菜との相性が良いので、

料理好きの女性には、想像力をかきたたせてくれる味わいです。

朝食パン党の方、(別に昼でも夜でもいいんですがw)

是非、バリエーションをお楽しみください。

 

ただ、味わいのために、酒粕のアルコールをわずか残しています。

【アルコール度数 1.4%】

アルコールに弱い方や、お子様が食べる際にはご注意ください。

※それでも、どうしても食べたい方は、加熱することで、ある程度揮発します。

 

発売開始まで、もう少しお時間を頂いておりますが、

楽しみにしててくださいね~!

 

 

年末限定ギフト販売開始します!

色々、事前にお伝えしたいことがあったのですが、

本年は、特に情報発信できませんでしたね。(申し訳ございません。)

ともかく、年末を前に特別企画を準備していたのですが、ほぼ準備完了という直前にビッグトラブル発生!!・・・・・泣きました。

ただただ、時間が惜しく、お客様にお伝えするのが遅くなるのが申し訳ないので、突貫工事で、ようやくギフト販売の用意ができました。

文章・画像の乱れ、張りぼて感は、スルーして、要点だけつかんで頂ければ幸いです。(なんだそりゃ)

①口福の馳走年末ギフトセット

本年目玉商品「ぶりっトロ!のどぐろのほろ酔い干し」を含む3点セット
(各1個づつ)

送料無料・限定20セット      15800円(税別)

お買い求めはこちら「梅乃葉通販部」へ!

※【注意1】この「のどぐろ」の大きさに気を付けてください。下手すれば、ご自宅のグリルでは焼けない(入らない)かもしれません。

※【注意2】この「剣先イカ一夜干し ほろ酔い美人」の良さは、焼いている時の香りから始まります。姿のまま焼いて失敗しないようにしてください。(姿のままご家庭で上手に焼くのは無理です。切りましょう。)

※【注意3】この「須佐男命いか3D冷凍パック」は、マイナス60℃の一切の変質をさせない温度帯で保管していますが、ご家庭では、出荷後10日頃から変質が始まります。(変質とは、最高の品質が変わるというレベルです。)お早めにお召し上がりください。

②「がっツリー丼」年末ギフトセット

梅乃葉の漬け丼
東洋美人純米大吟醸「糀」×小豆島産本醸造木桶醤油の「醤油糀」漬けだれ!
(各2個づつ)

限定20セット            4800円(税別)

お買い求めはこちら「梅乃葉通販部」へ!

※【注意1】この「ヨコワマグロの漬け丼」は、今回の年末限りの製作です。近年の漁獲制限で市場への水揚げ自体が制限されています。

※【注意2】この「剣先イカの漬け丼」は、通販での通常販売開始の目途がまだ立っていません。原材料の剣先イカの漁獲の目途がたちしだい、通常販売をいたします。

※【お薦め】この「漬け丼」両方とも、そのまま御飯にのせるだけでいけますが、卵黄や薬味によって、凄く味わいが変わります。お試しあれ!

③「酒のアテ」年末ギフトセット

梅乃葉の剣先イカの酒のアテ
梅乃葉謹製「剣先イカ酒のアテ」見つくろいましたw!
(各2個づつ)

送料無料・限定20セット      10000円(税別)

お買い求めはこちら「梅乃葉通販部」へ!

※【注意1】この「剣先イカの漬け丼」は、通販での通常販売開始の目途がまだ立っていません。原材料の剣先イカの漁獲の目途がたちしだい、通常販売をいたします。

たくさんの方に、お世話になり、

たくさんの方に、お引き立て頂いて、

本年は、本当に勉強になりました。

感謝!

改めて、いろんな出来事や思いを、お伝えしてゆきます。

今回は、ひとまず、告知!

お早めにお申し込みください。

萩美人漬けサイト公開!そして通販開始いたします。

萩美人漬け特設サイトできましたよ!

こちらです。→萩美人漬け「澄川酒造×梅乃葉」コラボ商品!

bijinduke-sshot

それに合わせて、当店通販部でもお取り寄せできるよう対応いたしました。

単品だけでなく、セットで送料無料となるプランも用意しています。

 

ようやく・・・という進捗の遅さは否めないのですが、

3年もこのプロジェクトを引っ張っていると、

過去の拙速な突っ走り方で生じた様々なトラブルや壁というのも、

さすがに要因を理解できていますので、

この進捗の遅さ(笑)にも、少々、開き直っています。

 

当然、ビジネスチャンスというか、旬を逃してしまうような焦燥感は、

いつもいつも感じていましたが、

まずは、できることからやってゆきますね。

※1年以上経ってしまいましたが、

様々なフィードバックを下さったモニターのサポート会員

(回答をくださった方のみ)の方へのお礼の発送も、

この度させて頂きますので、怒らないでくださいね(笑)。

遅れていた言い訳を1つだけ言わせてください。

(理由は1つだけではありませんが)

独自商品であれば、想定するある程度のラインまで達していれば、

修正・改善を繰り返しつつ臨機応変に商品を育ててゆくことも1つの考えなのですが、

この商品は、梅乃葉の名前だけでなく、澄川酒造様のお名前とともに発信してゆくことを前提にしていましたし、

「東洋美人」の酒造りに触れる高品質な商品性を持たせたいと研究を重ねてきたものです。

 

平たく言えば、

味・品質・広報-販売過程などに、手落ちがあってはいけない

ということですね。(弊社だけの問題でなくなるということです。)

 

味においては、東洋美人由来の素材を、混ぜただけで、

「はい!コラボ商品です!」っていう底の浅いものは、もちろん想定外でしたし、

 

 

「なぜ、東洋美人の酒米糀でなければならないのか!?」

この根拠とストーリーを見いだせたときに沸き上がった、

「この商品・味をきっちり作り上げて、世の多くの方に伝えたい!」

というモチベーションは、今ももちろん持っています。

 

 

人材不足

そんなこんなで、思いのほうが強くて、

要領よく進めてこれませんでしたが、

致命的に、人材(マンパワー)不足なんです。

 

やるべきことは多く

スタッフにも負担はかかりますし、

私の腕の腱鞘炎も慢性化しつつありますw。。。

 

田舎の辛いところではありますが、

そんな中でも、良い人と巡り会えるよう、

一緒にやっていける人材を求めてゆきたいと思います。

梅乃葉の求人

本年は、お店への来店者数も、大河に湧いた昨年を超え、

喜んでくださるお客様の笑顔にいつも感謝しています。

 

長い待ち時間でも、それでも何度も来てくださる常連のご夫婦。

イカが大好きで、いつも2杯ぺろりと召し上がるおじいちゃん。

毎月1ペースで、家族・知人と来店し、いつもニコニコしながら挨拶してくださるおにーさん。

お友達や家族をたびたび連れてきてくれて、楽しそうに食事されてゆく、見た目ちょっと派手な女の子。

人手不足を理解して、メンバーに梅乃葉ルール?サービス内容を教えながら待っててくれるライダー達。

随分待たされて席についたのに、スタッフのミスで、お料理が遅れたり、手落ちがあっても、それでも怒らず笑顔で応えてくださるお客様。

 

もうね、泣きそうになるくらい感謝しています。

こうして来てくださっている今を大切に、

今後も、多くの方に、お店を通し、「萩美人漬け」を通して、

笑顔の種を蒔き続けたいと思います。

 

実は。。。

では、通販体制もとりあえず、用意できましたので、

次なる商品やセットプランを準備いたしますね。

 

あと、萩美人漬けは、今は、3種類の味で提供していますが、

実は、全部で6種類あるのです。

(とても、全部やっていたら時間がかかりすぎるので、後回しにしていました。)

どれも、試作開発中に見出した技術や素材との出会いのもので、どれも、美味しいですよ。

その前に、萩美人漬けのギフト商材が、某百貨店or通販から販売開始されるかもしれません。

などと、色々動きもあります。

どんどん、世に出して、イカ好き・酒好きのもとへ、お届けいたします。

皆様、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

口福の馳走屋 梅乃葉

店長 福島

 

 

 

 

 

 

 

 

活況の寒仕込み!澄川酒造場にて。

新造高層蔵での寒仕込み

澄川さんが高層の蔵で仕込みを開始しているのは知っていましたが、

なかなか、行く機会を作れず、とうとう、一番忙しいこの時期となりましたが、

朝っぱらから、見学に行ってきました。

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雪も散らつく萩市小川。

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新しい蔵で、仕込みは始まっていました。

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ちょうど、見たかった蒸し米の作業。

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次々とほぐされて、仕込み蔵へ運びだされます。

 

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3階フロアですが、各フロアは天井が高いので、

ガラス張りの壁面からは、結構な景色が広がります。

 

 

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小川の景色を背景に仕込まれる酒、いいですねえ。

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3階フロアから1階別棟の仕込み蔵へ蒸し米がエアーで運ばれます。

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設備・環境も新しく、新たな酒は造られてゆきます。

 

活気のある仕込み時間、ひょうひょうとお邪魔いたしました。

新しい蔵での仕込みをただ見るだけではなく、

より、合理的に進化した澄川さんの酒造りを知ることが出来ました。

その考え方は、現在進行中の開発作業に非常に参考になります。

 

梅乃葉 × 澄川酒造

昨年来、澄川さんの協力を得て進めてきた開発の肝(素材)はこれ。

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麹(こうじ)です。

 

「一麹、二もと、三造り」といわれるように、酒造りで最も大切なものの一つが麹と言われています。

澄川さんが、東洋美人の純米大吟醸のために、

手造りで仕込んだ生きた麹が、梅乃葉とのコラボレーションに、

新たなイノベーション生んでいます。

 

私が、開発上大切にしているのは、

澄川さんが、どういう思いで、何のために

この麹を仕込んでいるかという点です。

精神論や情の話ではなく、科学的な意図です。

 

日本の国菌とまで言われている麹ですから、

世の中には、麹と言っても、沢山の種類、性格のものが存在します。

ただ、くっつける、混ぜてみるだけの実験のようでは、中学生の理科です。

用途が違えば、最適な麹はもっと他にあります。

 

酒造り、純米大吟醸造りにおいて、この麹が何の役目を担って選ばれて、仕込まれたものなのか!?

蔵人の思いの詰まったこの麹が、梅乃葉でどう化けてゆくか!?

既に、たくさんの検証を終え、商品化へのプロセスを突き進んでおります。

まずは、特定のお客様に楽しんでいただきたいと思っています。(詳しくは、今度の梅食うポンメルマガで)

 

 

梅乃葉のファンの方のみならず、

澄川酒造「東洋美人」ファンの方にも、一緒に楽しんでいただけるよう、

確かなものを作ってゆこうと思います。

 

 

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しかし、いつ行っても、刺激を頂けるところです。

仕事が進化している場というのは、エネルギーに満ちています。

 

 

感謝!