熊谷喜八氏との出会いから学んだこと

萩ブランド流通開発室さんの企てもあって、

熊谷喜八さんが、萩にお越しになって、萩の産物を視察するという流れの一環で、

先日活イカ&昼食をウチで召し上がられました。

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熊谷喜八氏といえば、KIHACHIで昔から有名でしたからね。修行時代にも当然本は持っていましたし、12・3年前ですかね・・青山のセランにも当時行きました。

もてはやされていた、イタメシシェフが当時多い中、KIHACHIから受ける印象は、それらとは別物で、素材を活かす奔放さに憧れていたのを思い出します。

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剣先イカ(須佐男命いか)を視察

お目当ては、剣先イカです。活イカで当然お出ししますが、天ぷらや炭火をお出しして生・揚・焼の出来立ての味をムッシュ(喜八氏)に召し上がっていただきました。

イカ料理を様々出しても、なんか蛇足のような気がして、剣先イカの活イカとしてストレートに美味い直球を3種という感じです。

スタッフの方々も印象に残る、素材だったようでした。

昼食を邪魔するようで、イカの講釈もほどほどに・・・(本当はめっちゃ喋りたかったんですが・・・・・)退席したので、

その時はお話は殆ど出来ませんでした。

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ただ、昼食もということで、そちらの料理の構成の方が気になりました。

頂ける予算は少なかったんですが、(もともと予算は気にせず美味しい物をと考えていたんですが・・・)

あえて少ない予算で、今のウチらしい料理をと考えてお出ししました。

悩んでいた新メニューの一品の他、貝汁や磯の幸等で構成しました。

※後日、ムッシュからご意見を伺うことが出来、勉強になりました。

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ミドリヤで懇親会

次の日の夕方から、生産者や飲食店、行政・関係者とムッシュと他スタッフの方達との懇親会でした。

ミドリヤファーム
ミドリヤファーム
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熊谷喜八氏との懇親会
熊谷喜八氏との懇親会
熊谷喜八氏との懇親会
ミドリヤファーム
ミドリヤファーム

笑顔の素晴らしい、柔和な物腰・人柄といった印象でしたが、

話すと、さすがに、厳しい視点・物事への捉え方が厳しく、

且つ、豊かな経験とグローバルな視野から愛を持って地方を見られていました。

もともと、懇親会でムッシュとお話することなど出来ないと思っていましたし、まして、自分の話をすることもないと思って、

その場を楽しみながら結構、酒かっくらっていたんです(笑)

そしたら、マイクが回ってきて一言とのこと・・・・・・・・・・・・・酔って、調子に乗ってテキトーにしゃべってしまいましたが、

次の日素に戻って、マイクを回した杉〇〇君をちょっと恨みました。(笑) いや、俺のせいか・・・・・。。。

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イノベーションへの助言

私やうちの店にも、かなり厳しくも愛にあふれたご意見を沢山頂きました。

ムッシュが隣りに座ってくださったので、色んな話を聞きながら、

「この機会を逃してはいけない!」と、

「ぶっちゃけ、ウチに対して気づいたことを言ってください」

って、お聞きしたんです。

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即答で 「そりゃいっぱいある!」

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だって(笑)。

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隣の席のムッシュは、時折、自分の膝をガシッとつかんでこすりながらハッパを掛けてくださいました。

「もっと、こだわれ!」

「もっと、勉強しろ!」

「もっと考えろ!」

「こんなところで、留まるな!」

「もっと、よそを見てこい!」

というような励ましに満ちた内容を、具体的な気付きとともに、アドバイスをくれました。

自分が最近、気にかけていた部分や一番弱い部分と思っていたところを、

先ず最初にポンポンっと指摘され、見透かされた思いでした。

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目から鱗が落ちるように、

誰かに、指摘されるのを待っていたかのように

正に、腑に落ちました。

他の誰から言われても納得できたか疑問ですが、

ムッシュ程の料理のみならず経営感覚を持つキャリア豊かな人物に言われたからかもしれません。

自分ごとき下々の若者に、見栄や虚勢を張る必要もないからか、

その物言いに、説き聞かしてやろうなどという無理もなく、

素直に聞きいってしまいました。

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出会い・引き寄せ、そして感謝!

そして、同じテーブルには、市職員の方々の他、

「まる」「千代」「嫁な喜荘」「澄川酒造」のマスター&社長さんが一緒で、

初めてお会いする方も含めて、皆さんお会いしたかった方々ばかりでした。

市長も卓に来られ、ひと時の談笑と今後への期待を、皆さんと語ることが出来ました。

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ムッシュとの出会い。萩の若手飲食店業界の中枢におられる方々との出会い。

その他、お声をかけてくださった方々との出会い。

この日の引き寄せは、正に必然。

次に起こる自分と梅乃葉のイノベーションに必要な出会いでした。

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やっぱり俺ってついてる!

九州旅行で出会った引き寄せ!学びと反面教師に感謝。

九州視察&娘の誕生日記念家族旅行へ

先々週、九州へ行ってきました。福岡-大分-熊本と割と好きなルートでしたが、ちょうど、思うところもあって、様々見てみたくなったという動機から、1泊の家族旅行を兼ねて勉強しに行ってまいりました。

大雨の九州路

初日は大雨の九州路・・・・。まあ、現地につく頃にはこの天気も引っくり返るさ!って、自分達(晴れ男・晴れ女)を信じきっているあたり、なんというか脳天気。

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基本は視察・勉強なんですけどね。

割と旅程や目的地の立案に時間を割けず、宿と飲食店1件、久しぶりに黒川に立ち寄りたいなあというくらいだけ決めて、後は、気ままに行くことに。

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案外面白かったですね。黒川なんて10年前位に行ったくらいでしたが、・・・・なんか凄いですね。町並み。これでもかって言うくらい徹底した統一感とブランディング。ちょっとした要塞都市か!っちゅう位の存在感はありました。観光地としてデフォルメされていますが、ちゃんと「考えている」「話し合っている」と感じてわかる分、観光先進地としての優れた部分を感じれました。

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宿は娘の名前と同じだったので・・・つい

野の花の宿「阿蘇の四季」

宿のサブタイトルが娘の名前と同じだったので、ここに決めましたが、もちろん、それだけじゃありませんが・・・・。

http://www.asonoshiki.com/

いい宿でした。食事やサービスも勉強になりました。

娘の誕生日の祝として、様々して頂き、気持ち良いひと時を過ごせました。感謝!!

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パン君に会いに行こう!

長距離ドライブになってしまう分、娘達にはもうしわけないですが、その分2日目に待っていたのは、初日の大雨が嘘のような快晴!(さすがだね)と、カドリー・ドミニオン!

阿蘇大観峰

阿蘇・ミルクロード&大観峰も!!(すんごい快晴)

カドリー・ドミニオンカドリー・ドミニオン

テレビの「天才!志村どうぶつ園」で登場する、パン君とジェームズに会いに行ってきました!(って自分は見たこと無いから知らないんだけど・・・・)

クマカピパラ猿鯉ポニー小熊

パン君も良かったのですが、他のたくさんの動物とのふれあいも子供たちには良かったようで、本当に嬉しそうでした。中でも一番喜んでたのが、「鯉のえさやり」と「子犬の抱っこ」・・・・・・・・・・・

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そこかよッ!( ̄▽ ̄;)!

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動物とのふれあいなら、近くでもある・・・・・って思えそうですが、さすが、人気だからなのかはわかりませんが、動物の管理や環境整備がきれいで整っているのと、スタッフのサービスへの柔軟性、ホスピタリティが良くて、(だいたい動物園のスタッフの人はいい感じの方は多いんですけど。。)さすが人気動物園という感じでした。

子どもや親が喜ぶツボ、有料オプションなどの稼ぐポイント、雰囲気作り・・・自分にとっては学ぶところ満載のエンターテイメント施設でした。

パン君の家

娘が、遠くに見える(立ち入り禁止区域の)パン君の家を発見!(あれ、そうなんだ。。。)

テレビで見たパン君やジェームズ、遊んでいた広場や家など見れて、尚且つかわいい動物達と触れ合うこともできたので、娘たちにはいい思い出となりました!!

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最終日夕食での反面教師。

夕食に、目当ての飲食店に。

ウチとコンセプトがかぶる所の多いお店でしたし、純粋に期待して行きました・・・・が・・・・

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「ひどかった」の一言です。

観光地であり、立地もいい場所でした。お客さんの数も相当多いのでしょう。

「こういう所に気をつけなければこうなる。」

という見本のような反面教師でした。

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正に引き寄せ!

初日から様々なサービスや商売を一旅行者として体験し、学び、感銘も受けました。

2日目最後の大取は、行ってはいけない道を示唆されたようで、

今の自分(お店)にとって必要な出会いと学びの旅となりました。

ほんと、俺ってついてる!?ww

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感謝!

月刊「外戸本」(ガイドボン)取材を動画にしてみた。。。

月刊「外戸本」

「山口・九州」温泉旅行ガイドブックの月刊「外戸本」さんが取材に来てくれました。

このたびの取材は、うちの「まかない丼」です!

色々、スタッフの方に九州の美味しいお店を聞いたり、今後の参考にと思っていましたが・・・・・・

やっぱり、行きたくなってきまして、近日中にグルメ旅行へと旅立つことにしました!

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取材をなんとなく、動画にしてみました。

海がおかしい・・・・。

海がおかしいんです。

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生態系としてどうなん?っていう疑問がウチの仕入れから起こっています。

今年は特に、水温が低いとのことで、活イカの不漁もそういった影響を受けているとのこと。

須佐の「もずく」は今年は、いつもの時期には採れませんでした。萩では採れてたそうですが。。

磯の素材を入れてくれる漁師は、

「なんかおかしい・・・」

としきりに言います。

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ボチコ(ボテコ・カサゴ・アラカブ・・・)ですら、船槽ですぐ死んでしまうものがいるとか、アワビも生きないと言います。

今年は赤潮がほとんど出ないので、地蔵の手(亀の手)が美味しくならんとも。。。

赤潮は、魚にとってみれば大敵ですが、磯ものにとっては重要な自然の循環。何かが、どこからか、ずれてしまってきているのでは・・・・と感じます。

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おいおい、やめてくれよ!

更には、5月から解禁となった北浦の赤ウニですが、これもかなりおかしいのです。

通常、10月くらいには身から白っぽい液体を出すようになり、これがかなり苦いのですが、もちろん、食べれませんから、漁も終わります。

それが、今、そんなウニが続出しているんです。

日本海”北浦”の活きた赤ウニ

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ウチは、殻付きの活きてるまんまの状態でお出ししますから、中には、身の入りが少ないものや、色が悪いものもあります。通常、漁師の段階で高確率にいい状態のものは選ばれていますが、それでも出るロスは、ウチと漁師で負担し合い、一定レベル以上のものしかお出ししません。

しかし、そのフィルターを無視するように、この液体を出すウニが結構います。

漁師も、

「この時期にこんな状態のウニが出るなんて漁師をやっとって初めてじゃ・・・」

とのこと。

当然、提供できませんし、加工品にすることもできません。少々の負担は生き物を提供する店として覚悟のうえですが、この、生態系にまで異常現象がおこっているとなると、素材の安定供給といった面で、さすがに考え込みます。

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地球的変化かただの人為的公害か

大きな地球的変化がそうさせてるのか、公害なのか、あまりに自分には予備知識がなさ過ぎです。

co2のように、人が住む空間の環境問題にはリアリティもありますが、海のことって、無法状態のことも多いですよね。

ひところあった、ふぐの養殖場で、ホルマリン(だったかな?)撒いて育てている問題もありましたが、

あれって、海上にばら撒いてるから、何か他人事のようにスルーしちゃいそうですけど、あれが、大気中に、何かばら撒いている行為だったら、周辺のリアクションはもっと違ったんじゃないかなと思います。

海だって、大気のように流れています。海流にのってどこまでもつながっています。余計に原因は雲をつかむようでもあり、身近なことの積み重ねなのかもしれません。

自然のもつ浄化機能がテンパッているのでしょうか?

牛や豚がおかしくなっているって言っても、似たものを感じます。

知人が宮崎の、とある養豚研究施設で見たものは、不自然な環境で科学的に人為的操作が行われているものだったそうで、人は、そういう部分に立ち入っちゃってるんですよね。

そんな自然の拒否反応か、正常に戻ろうとしている過程の1つなのか、身近な海の生物がサインを出しているようです。