益田市サイクリングムーブメント

益田サイクリングサークル御一行様

益田のサイクリングサークルの皆様が、

チャリティーライド(走行距離×10円を募金する)という、

趣味をそのままチャリティ活動にしている皆様です。

4月週末全て開催ということらしいのですが、

ウチへは平日での企画、益田から弥富「道永の滝」に行かれたそうです。

益田サイクリングサークルの皆様 益田サイクリングサークルの皆様 益田サイクリングサークルの皆様

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益田市は、今、密やかに(?)

自転車・サイクリング文化が賑やかになってきています!

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都会でうっとうしい街中を走ることから、

公共交通機関(飛行機)等で自転車を持参し、

快適&爽快な田舎走るという楽しみ方をしている人達が結構いるとか。。

そんな方々も、益田市に注目してるようです。

実際、時間があったら自分もやってみたい!ってホント思います。

見た目のカッコ良さって言うより、体を使う楽しみ方というか(ダイエットには絶対いいですよね。)、

登山やマラソンのような、自分に厳しく仕向ける遊びってカッコいいですよね。(←M?)

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ちょっと、影響もあって、最近は自分も乗っているんです。

10年前に購入し、当時よく使っていた(←現在ほったらかしだった。。。)スポーツバイクもどきのチャリンコで、近所を徘徊(笑)。本人的には意外に新鮮。

どこに行くのにも車ばっかりのなまった体には、かなり刺激的です。

いいですね。もう一歩、はまったらスポーツバイク自分もやろっかな?

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ともかく、益田市を中心に色んなコースが提案されていて、益田・萩・津和野 を舞台に全日空さんもタイアップしながら、これからもっと近隣のチャリダー人口が増えてくるのでは!?と予感させる、なんとも楽しいムーブメントです。

益田-須佐-津和野のコースもあるんですよ!

※そういえば、最近、うちにスポーツバイクの方のお立ち寄り増えてきてるんですよね。

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中華の師匠勇退

広島料理修行

私が広島で料理修行を始めたのが、広島の宮島にある旅館でした。

ちょうど、旅館としては新しい試みで、和食だけでなく洋食・中華の献立や、真空調理方など最新機器を取り入れたい意向(←結果的には経営上失敗でしたが)もあって、

板場の人事は刷新され、ほぼ全員(色んなキャリアの職人)が新人として入社したというタイミングでした。

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自分も料理修行としては、26歳で、遅いタイミングでしたし、東京で営業会社を経て起業したりと遠回りをしていましたので、

和食の業界の中にある一部のくっだらない習慣(総上がりや理不尽な上下関係、博打・風俗好き文化など)が許容できないと思っていましたから、

今にして思えば、そんなリニューアル状態だった旅館が修行のスタートには丁度良かったとしみじみ思います。

そこに入社日が同じタイミングで、朝から一緒に寮から出社した同僚が、中華料理のコウさんでした。

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コウさん

その旅館にいる間、コウさんから中華料理の技法や考えを学びました。

コウさんの料理は美味しく、味付けも親しみやすいもので、

既に、ご自分なりの料理哲学を持っていることは、当時、素人の自分でさえもよくわかりました。

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ご自身も、旅館では新しい和食洋食の技法を積極的に学び、

年下である料理長(何人も変わられましたが)にも従順で、

いつも笑顔でよく働く人でした。

その人柄の良さは、辞めていった皆が今でも「コウさん」を訪ねていくことでわかります。

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旅館を辞め、自分のお店を持たれたのが14年前、

広島市安佐北区あさひが丘3丁目にある「宝来」がその店です。

宝来

街場の小さな中華屋さんで、地元の方に親しまれながら14年、

この4月で閉店すると聞いて、駆けつけて行ったのです。

広島市内の飲食店や飲み屋さんは不景気の波で散々な目にあっていても、

宝来はお客さんが普段使いとして食べに行く感覚のお店で、

まったく影響もなく、ゆっくりじっくりと地域の中に存在し続けたお店。

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夫婦2人でやってきて、老後の蓄えもでき、

負担を掛け続けてきた奥様のために勇退することに決めたそうです。

もう2度と、コウさんの料理を食べれないのも残念ですし、

今でも、中華の料理を作るときは、コウさんが教えてくれた基本やコツを中心にやっていましたので、

気がつけば、もっともっと聞きたいことあるのにと、今さらながら後悔しきりでした。

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小さな店の哲学の背景

コウさんの料理哲学というか考えは、至ってシンプル!「美味いかどうか」です。

安く、美味しく、ガッツリ食べさせたい愛情に満ち溢れています。

作っている側のカウンター越しに、しばし料理談義を交わしながら、

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コウさんが14年も立ち続けたポジションを眺め、

他のお客さんに出した料理の余りをちょっとづつ味見させてくれ(笑)、

作り方のポイントを教えてくれます。

色んなものを抱えながら、色んな夢を描き、

この小さなお店をやり続けられたコウさん。

中華鍋を振るこの姿ももう見れなくなるのかと、

過ぎてゆく時間が切なくて、まだまだ、教えを請いたくて、

気がつけば、あっという間に閉店時間。

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飲食店の批評や評価などというものは、

一般的には眼に見える範囲、体験できる範囲で測れるものがほとんどですが、

自分自身、勉強のために食べ歩くとき、もう一つ知りたくなるのが、

意図や狙いがあって事業を営まれていて、

なぜそうやっているのか、

なぜそれを選んでいるのか、

といった経営者やシェフ・調理長・板さんの考えです。

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お会いして話が出来れば、会話の中から探りますが、

得てして、どんな方でも、もっと様々なやり方や、知っていることなどたくさんお持ちなわけで、

どういう考えによって、目の前の事業や料理を捉えていらしゃるのかを知りたくなります。

1つ1つのお店にそういう魅力を感じます。

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水商売という業界の中で、存在し続けれる1つの形・考え、

勉強になりました。

コウさん、お疲れさまでした。

学んだことは一生忘れません。

梅乃葉の桜

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毎年綺麗ですが、昨年に引き続き、今年も見事でしたね。

阿東徳佐の八幡宮へ今年は満開時に行ってみましたが、

見事!でした。

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ようやく気候も穏やかになって、花が咲き乱れる中に身を置くと、

本当に天然自然に感謝したくなります。

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梅乃葉の桜は、梅乃葉が出来たときに、父母が植樹したもので、

梅乃葉の歴史そのものです。

その満開の桜の下で、幸せな気分になると、

支えてきてくれた地域の人や、

足しげく通ってくれるお客様に感謝の気持ちが溢れます。

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先日、決算の整理が終わり、税理士の方と話しましたが、

この時期、右肩上がりの業績はとにかく珍しいと感心されました。

もちろん、最大限お客様への感謝に尽きるのですが、

ただ、毎年、業績があがっていても、いつも浮かぶ言葉があります。

「しょせん、水商売」と。

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悪い意味ではないんです。

本当に、そう思っているんです。

どんなにいいと思えても、左団扇な商売などないと。

常に努力・進化し続けるから、その時代に生き残れると思っているんです。

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桜の木の下で、お客様に支えられていることに感謝しつつ、

俺ってやっぱり付いてるなぁ・・・と、つくづく思う今日でした。

アル・ケッチァーノ奥田シェフ来萩!目から鱗の濃密なセッション

山形アル・ケッチァーノ奥田正行氏-来萩

当初、私が持っていた奥田シェフの情報というか印象は、

「山形県庄内地区を日本の食の都としてブランディングした立役者」というイメージの方が強く、

料理人としては、「地産地消を積極的に取り入れるイタリア料理のシェフ」といった程度のサラッとしたものでした。

(↑後に認識の甘さに衝撃を受けたのですが。。。)

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奥田シェフに調理をして頂きながらの交流会

こんなイベントが3/28ありました。

奥田シェフ

奥田シェフ

奥田シェフ

奥田シェフ

場所は萩の千代さんの厨房です。

自分のお店以外の厨房に入るのは、そうそうあることじゃありませんし、

プロの料理人が調理する行程を、側で見ることなどありませんからね。

それも、今話題の奥田シェフのです。

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シェフは、地の野菜や素材に詳しく生産者との関係を強く持たれていて、

素材を活かすために、シンプルな料理法を得意としている・・・・・・。

この程度の認識でしかなかったのですが、

程度・レベルの違いはあれど、同じような取り組みをしている自負が多少なりとあったので、

教えを請いたいと思い参加しました。

それが、コレほどまでに「素材を活かす料理」の奥の深さを知ることになろうとは思いもよりませんでした。

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考察力・素材に対する勉強・柔軟な発想など、

私が、3~5つ程度の方向から素材や料理を考えているとしてたら、シェフの考察は、

それに加えて、3次元の発想(まったく違うベクトル軸)でも深く探求しており、

更に、それとは別のスケールの視点をも実践していて、

一朝一夕に積み重ねられたものでないことは直ぐに感じ取れました。

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目から鱗が。。。。。。。。

最初は、シェフのやることに、

え?・・・・・・・・・・は?・・・・・・・・・・・・ん?

いいのか?それ?

といった印象で調理はサクサク進みます。

シェフは前もって指定された素材にレシピを考えてから来たわけでなく、

当日、素材を買出しに道の駅しーまーとに行ってから、献立を発想されたとのこと、

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調理中、狙いや考え方を説明されますが、

その度に、目から鱗がほろりと落ちます。

探ろうとしますが、1手先は読めても、その先の2手3手先は引き出しの多さ・勉強の積み重ねを感じます。。

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千代--奥田

試食の席では、もう夢中で理解に努めました。(笑)

なぜ、そう発想したのか、どの状態を狙ったのか、視点を共有したかったのです。

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しかし、衝撃の交流会は、夕方からのLa Ceibaでの懇親会で、更ならなる衝撃的で濃密なセッションとなったのです。

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La Ceiba での懇親会

LaCeiba

LaCeiba2

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懇親会では行政の方の手引きで席を推められ、シェフの横にずうずうしくも座らせて頂きました。

自分はこういう時に、絶対遠慮はしないと心に決めていますので、いけるならいくようにしています。

(本業のことですし、チャンスに対して遠慮するという愚行は、若かりし頃十分しましたから。)

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実は、この日の昼の仕事、予約や急な大きな仕事で本当は来れなかったのに、

身内が、「そんな機会があるなら是非行って勉強しておいで」と、

かなり無理をしてカバーしてくれたんです。

そのせいもあって、心には・・・・・・・・

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「絶対、盗んで帰るぞ!」

(笑)

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という意気込みがみなぎっていました。

シェフには見抜かれていましたがww、逆にそのおかげでかなりのノウハウを教えて頂きました。

濃密すぎて目から鱗はダダ漏れし、

頭の収納にはその場では整理しきれず、

手持ちのビデオを最初から最後までず~と(ほぼ、音声を狙って)撮り続けることで、スタックしておきました。

※ちなみにこのビデオ内容、冗談で言ってはいましたが、30万円以上の価値はホントにあります。(売りませんが。)

LaCeiba4

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昨年、熊谷喜八氏から受けたものとは、全然違うものでした。

良いとか悪いとか、レベルが高い低いとかでなく、

具体的なノウハウ、思考法、着眼点、マーケティング、マネージメント、

とっておきのレシピなどなど・・・・

経験に裏付けられた内容で結果まで出しているその秘密を、

よくぞここまで惜しげもなく教えて頂き感謝しきりでした!

一緒にいた萩の若手料理人たちも、感動の一時であったことを口々に漏らしていました。

「そのビデオノーカットで頼む!」とコピーを託されました(笑)

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調子にのって高いワインボトル何本か注文したのは、私です。

ごめんね。S本君。

言われなくても、それ以上のこと、きっちりやりますよ!

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2日目講演会

次の日はシェフの講演会。

奥田シェフ講演会

行く予定ではなかったんですが、前日の話に出てきた一部の話題はこの中でやるよと言われたので、

これ又、無理して昼の仕事を抜け、参加することに。

改めて、前日の話をオーバーラップさせながら聞き入りました。

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前日シェフとのセッション中、頭に浮かんでいたことや、

今まで躊躇していたり、きっかけがなくてできなかったことが、

シェフの考えを聞いて、これはいける!お客さんは喜んでくれると思ったこと、

朝からどんどん湧き出ていて、正直講演より、それらを形にする作業に取り掛かりたかったんです。

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今日頂いた気付きを、今に活かそう!

頂いた気付きは、素材に対する考察の仕方・着眼点についてが多く、

それは今後料理に携わっていく者として一生勉強し、追いかけてゆくべきテーマだと思います。

今までやっていた考察を更に深く、生産者との関係をもっと高いレベルへと育み、

素材から得る感動をお客さんにシェアしてゆくこと。

今日からできることを少しづつ実践してゆきます。

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決して、今やってることが間違っていたということではなく、

考察の幅を広げ、生産者とのお互いの向上によって得る進化が、

今のうちの取り組みをブラッシュアップさせてくれるということです。

そう考えると、これからが面白くてたまりません。

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秋にもう一度来てくれると約束して頂けました。(←主催者側が本当に呼べるのかはわかりませんが。。。)

たくさんの宿題を置いていかれました。

やりますよ!

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S本氏他ふるさと萩食品協同組合-萩の地魚もったいないプロジェクトの皆様に感謝!

協力してくれた身内に感謝!

得難い機会でした。

ああ、

やっぱり俺って

ついてる!!