日本の食堂百名店2024年認定!

食べログ日本の食堂百名店2024年版に認定されてたようです。


ありがたいです。

お客様から推挙いただき、評価して頂けたそのお気持ちそのものに、心より感謝申し上げます。

活イカ異常不漁。。。

楽しんで頂きたい気持ちとは裏腹に、日々、天候も変われば、イカの釣果も不安定で、2024年9月26日を最後に、もうそろそろ活イカの入荷がない状態が2ヶ月経ちます。

この時期にこの状態は、そりゃあもう異常不漁でして、過去にないくらいひどい状況です。他の魚介類の水揚げ状況も例年の動きなど参考にならないくらいでして、萩沖でも沖縄の魚が取れたり、普段釣れない地域で大量に釣れたりと、日本近海の海の状況は、激動の予測不能状況です。

とは言え、イカに関して言えば、イカの水揚げが激減し始めたのは、ずっと前からのことですし、当時から活イカ以外の料理の魅力を提供し発信してきましたが、どうにも、「活イカ」を強烈にPRしてきた今までの影響は大きすぎ、

「活イカの入荷がない」=「全ての料理が提供できない」

という印象をお持ちの方が本当に多く、「じゃあ、お休みなの?」と聞いてくる方もいます。今までも一定数おられました。

反省しております。

正直、びっくりしながらも、PRの在り方をちょっと反省しております。(すみません)

自然に左右される天然自然の生きた素材を扱っていても、季節が時化の多い時期であっても、台風が接近していても、梅乃葉に活イカを食べに行こうと思い立ったお客様にとっては、それらはあまり考慮すべきことではなく、行けばあると信じて、電話もせず、WEBも見ず、来られる時は来られます。

そして、活イカの入荷がないと入口で見るやいなや、怒る方もいます。「イカの入荷がないのだから他に食べるものはない」と思ったのかもしれませんが、踵を返し、他所へ行かれる方もいます。

つらつら思うのですが、

食堂百名店として選出の土台となったいつも来てくださる素敵なお客様の声などは、決して、活イカだけのことで喜ばれてはいないのです。世の中、活イカを提供する店は、まあまあたくさんありますし、もちろん九州にもたくさんありますし、大都市にもありますよね?全て、百名店となってはいないですよね?いや、百名店の基準に、メニューに活イカがあれば選出されるというなら簡単ですが、そうではないですよね。

私は、その当店の良さを感じて、楽しんでくださって、人に紹介したい!教えたい!と思って、百名店に選出してくださったお客様の視点を、PRの中に、入れていなかったんだろうなと、反省したのです。

もちろん、お口に合わないとか、ご自身の想像・期待するイメージと違うとか、スタッフや料理などに不手際があったとか、ご期待に添えず、ご満足頂けないばかりか、お気に召さない印象を残された方もいると思います。(申し訳ございませんでした)

仮に、梅乃葉が提供できるパフォーマンスを全力で提供しても、世の全ての方の嗜好に、梅乃葉の料理やサービスが合うとは思いませんし、受ける印象の良し悪しはバラバラだとも思います。

 

だからこそ、事前にできるだけ、期待しイメージするお店の情報を、考えて発信してゆかねばならないなあって改めて思ったしだいです。

期待に応えられる楽しい時間を、今後も尽力してお作りしてゆきますね。

なかなかお店の経営としてはコロナ以上の困難なのですが、こんなにイカがとれない状況でも、それでも、

「いやあ、俺ってついてる!」

って思ってます!

いつも皆さん、ありがとうございます!

感謝!!

2022年の振り返りと今後

2022年を振り返り

コロナ対応の変化

現在、コロナ規制も緩やかになってきていますが、本年初頭はまだまだ厳しい時期でした。

まん延防止等重点措置の適用が山口県でも決まって、当店の感染拡大防止対策も継続しておりましたので、大変、お客様にもご不便をおかけしておりました。

しかし、GW中の5月1日からは、入店時の記帳を止めるなど、徐々にその対応も緩和してゆくようになったのですが、ここで問題が出てきました。

ありがたいことに、行政の経済対策が様々行われはじめ、人流がお陰様で復調し、当店にも多くのお客様が増えてきたのですが、その勢いが大きく、サービス対応が困難になってきました。

サービス・システムの改定

そこで、お水やお茶のセルフサービス化や、LINEで事前の順番取りのシステムを停止、営業時間中の電話対応の原則停止・・・等など、お客様へのご協力を得ながら対応を進めてきました。

原料・経費コスト価格の上昇

今後も続くと言われている電気ガスなどのエネルギーコストの上昇、仕入全般にわたり、何度も価格が上がってきているため、7月にはメニューの価格改定を行わさせて頂きました。

水産資源の減少

活イカ・のどぐろ・うになどの不漁の影響が大きく、対応が大変厳しくなてきました。

■活イカ

特に、活イカに関しては、本年夏お盆には実施しましたが、提供制限を今後も一定の条件のもと行うことも出てくると思われます。

提供制限とは、多くのお客様がご来店くださる連休等で活イカの入荷が少ない時に、取り置きの数を人数の半分までの数に制限させて頂く措置です。(実施時はその都度告知いたします)

■のどぐろ

又、のどぐろに関しては、異常不漁状態が今後も続く限り、異次元のような市場価格の高騰となっています。流石にそこまでの価格上昇を踏まえた料理の提供は困難ですので、年明け早々には一旦、提供が止まる状況です。

■活うに

春の3月後半から提供開始するクロウニ(ムラサキウニ)は、今後も提供は大丈夫ですが、5月から夏に出るアカウニは、不漁状況が今後も続くと思われます。その価値は現在も上昇し続け、市場では海外からの引き合いも強く、資源が少ないのに、価格が上昇し続けているという異常事態にもなっています。

来年からのさらなる挑戦!

本年は、お伝えしきれない取り組みや出来事がありました。

コロナウィルスやロシア-ウクライナ戦争の影響にしても、目の前のことばかり気にしていては、世の中の変化に対応できなくなってしまいます。

新しい出会いもありました。

旧知の方のお声がけやアドバイスによって、新たな目標や展開を想像することもできました。

各資源の不漁は今に始まったことではないので、どうやったら今後もお客様に楽しんでいただけるかは、以前より、お店の対応を考えながら進めてきました。

様々な挑戦・経験をしたお陰で、当店レベルの一般的な小さな飲食店にしては、似つかわしくない、高品質・高機能な機器が当店には揃っていたり、優れたパートナー事業者や生産者との繋がりもあります。

その御蔭で、まだまだ、お客様に提供して喜んでもらいたい、料理・素材やサービスはありますので、ご来店されるお客様に今後も楽しんで頂きたい思いで一杯です。

なかなか、情報発信ができず、いつも来てくださるお客様の中には、来られるタイミングを失っていらっしゃる方も多いかと思い、反省しております。

年末になり特に思うのは、本当に遠方の当店に、いつも来てくださる素敵なお客様への感謝の気持ちです。

コロナであろうが、不漁であろうが、いつも応援してくれ、声をかけてくださる笑顔に、「あ~お店をやってて良かった~」としみじみ思わさせて頂きます。

いつもありがとうございます。

今後とも宜しくお願い致します。

 

来年からの、梅乃葉の進化・挑戦を、又、楽しんでくださいね!

感謝!

新メニュー続々登場~自家製炙り生姜糀の土鍋ごはん

2月からのメニューをアップしています!

アッという間に、1月が終わっていますね。

コロナ(オミクロン株)の影響は、この度は大きく、来店するお客様も過去一少ない状態ですので、皆さん、自粛生活をされていることと思います。

山口県は、そうそうにまんえん防止措置地域となっていましたので、警戒するのも致し方ないのですが、外出できないのはやっぱり不自由ですね。早く、収束することを願うばかりです。(頑張りましょう!)

さて、昨年末から粛々と準備しておりましたが、店内メニューがアップグレードしております。新メニューが増えたり、献立内容が変わったり、増えたりと、結構欲張っております。おそらく、どれにしようか、どれを頼むべきか迷うところですが、今の時期のような、お客様の来店が少ない時期だからこそ、とりあえず、丁寧に、新メニュー体制を進めたいと思い一気に増やしました。

梅乃葉メニュー2022年2月~

結構、スタッフ的には、オペレーションが増え、大変になります。なので、夏秋の繁忙期には、メニュー数は減らすとは思いますので、この時期のラインナップを是非、楽しんでいただければと思っています。

新メニューなどちょっとづつ紹介してゆきますね。

炙り生姜糀土鍋ごはん

以前より梅乃葉の身内的には昔からある料理で、登場させる機会がなかなかないため日の目を見なかったのですが、のどぐろ生姜釜飯や釜飯メニューのベースにしているもので、「むしろこれだけでよくね!?」的なシンプルで美味しい一品です。

これが、美味いんですよ。

メインの素材の味を活かすために、凄い薄味なんですが、自家製の皮ごと炙った生姜と米糀を発酵熟成させた「生姜酵素」の入った「炙り生姜糀」を使い、ほんのり甘味があって、ピリッと生姜が効いています。ヘルシーでさっぱり!心も体も温まります!

土鍋で炊き上げますので、アツアツの炊きたてを楽しみながら、生姜と相性の良い「イカ」やその他の料理との組み合わせを楽しんで頂けます。いや、むしろ、活イカを召し上がる時、この生姜糀ごはんと一緒に味わうことで、より一層、イカ料理屋ならではの「イカ」を体験して頂くことができます。

で、そんなお膳を用意いたしました。

生姜糀土鍋御膳

生姜糀土鍋御膳

イカは低糖質・低脂質・高タンパクの滋養素材。「須佐男命いか」の活き造りと、「イカ水餃子」、「サラダ」(写真には写っていませんがミニサラダが付いています。)、そして熟成発酵させた生姜酵素たっぷりの「生姜糀土鍋ごはん」で、イカを堪能しながら美味しく食べて健康に!

活イカの定食・活イカの御膳全てにミニサラダが付くようになりました!

意図して、今後梅乃葉では献立の中に、よりヘルシーなバランスを持ち込みたいために、サラダメニューを増やしてゆく予定です。そのためにも、サラダメニューに使用する「野菜」の使用率を上げてゆくことで、生鮮のクオリティを上げたいと考え、ひとまず、「男命いか釜飯御膳」「生姜糀土鍋御膳」「活イカ定食」に、ミニサラダが付くようになりました。

サラダのドレッシングには、東洋美人の酒粕を酵素発酵させて作っている「夏みかんとお米のとろとろ発酵ソース」です。

夏みかんとお米のとろとろ発酵ソース

このソースは、もともと、焼いたイカを野菜サラダと一緒に食べていただくために、益田市のNOBUの上田シェフの料理に感銘を受けて作ったフルーティーな味のソースです。

そんな活イカメニューをアップグレードさせつつ、本年の活イカ料理を楽しんでいただければと思っています。

 

是非~!

 

 

ところで、インフォメーションにも上げておりますが、まんえん防止措置の山口県全域指定に合わせて一旦お休みし、2月6日より再開しましたが、入店後の感染防止対策をより強化する形にシフトすることで、お住まいによる入店制限を撤廃いたしました。

今後とも、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

活イカを超える食味!「剣先イカほろ酔い干し」の世界観。

毎年恒例!?( ̄◇ ̄; イカの異常不漁が始まっています。

もう、あれですね、「やっぱりそうなの?」的悲哀感が漂う漁港ですが、

昨年で免疫がついている分の衝撃はなく、
むしろ、そういうフェーズに突入している日本近海の水産資源の状況を、
「前提」にしてゆかねばならない覚悟だけは、
備わってきた感じです。

時化も多いし、出漁しても不漁という苦境の漁師たちのためにも、
何ができるか、昨年考えていたことを、
本年は、コロナ禍でありながらじわじわと進めてきました。

 

で、そんな思いを結実させてくれるかのような、
ひとつのきっかけが、近日中に発表となるとある大きなご依頼。
(ご報告しますね)

 

その中にも登場する料理のお話です。

梅乃葉の「剣先イカほろ酔い干し」って何さ!?

【剣先イカ ほろ酔い干し】高鮮度な剣先イカに、「東洋美人 純米大吟醸」を塗布しながら、特殊な低温乾燥方法によって、ソフト干物状態(※ありがちな表面だけが過乾燥の干物とは違い、素材の中からしっとりと水分を揮発させる特殊技術です。)の一夜干しに仕立てた梅乃葉オリジナルの一夜干しです。

過去、高島屋さんのカタログ宅配でも販売させて頂いたこともありました。

 

活イカがあると、皆様、活イカを目当てで来られるので、
そのインパクト・存在感に、
他の料理の存在が目に留まらないことがほとんどなのですが、

(確かに、1人で活イカと同時に両方食べるというのは、きついですしね)

 

これは、常々、うちのメニューのPRの仕方に原因があるな~とも思っておりまして、
犯人は自分だな!wと自覚しつつも、なかなか、メニュー表示を変える時間もないまま、
ずるずると過ぎておりますが、

まあ、それはおいおいやるとして(←これが原因(笑))

 

活イカよりも断然うまい(店長談)!

今日は、改めて、今後、うちの主軸となる料理のスタイルの一端をご紹介というか、だらだらとつぶやいておきます。

正直言いますと、個人的には、活イカよりも断然美味しいと言い切っていますw。(一部のコアなお客様にはいつも言っていますwし、ブログでも紹介しています)

 

北大路魯山人風「剣先イカほろ酔い干しの炭火炙り蒸し」

この料理の凄さ・違いを3行で表すと・・・

  1. 一夜干しの原料が凄い(違う)!
  2. 一夜干しの製法が凄い(違う)!
  3. 北大路魯山人風の調理法が凄い(違う)!

です。

1.一夜干しの原料が凄い(違う)!

イカの女王と呼ばれる「剣先イカ」の凄さを、
日本中で認知されていないのが、ある意味すげえなっていつも思うのですが、

この剣先イカの特徴や良さは、一般的常識で言うと甘味や旨味の強さです。
ただ、ここに補足が入ることで、些末な他のイカとの比較がどーでもよくなります。

それは、
鮮度の良い(活イカもしくは扱いをきちんとした)剣先イカであることで別格になる
ということです。

これについては、かの美食・陶芸家の北大路魯山人も言葉として残しています。

「肉厚のすみいかやアオリイカが認められて、やりいか(剣先イカ)はやすっぽく扱われているが、新しくさえあればやりいかほど小味で、微妙な美味しさをもったものはないのである。生きているヤリイカの皮を剥いで刺身として食う美味は、すみいかやアオリイカの刺身の比ではないのである。しかし、知る人の少ないのは惜しい。・・・・・」

イカは魚類ではありません。むしろ貝類に近い性質の生物です。

余談〉魚のように、熟成する酵素を体内に持っていませんので、(寝かして熟成させたと言っている熟成屋さんの論理は、論理不足です。)旨味が増すということはありませんし、脂質がほとんどありませんので、魚のような「脂がのった」というわかりやすい表現もあたりません。旨味成分もイノシン酸とは別の、様々な旨味が複合して味わいの素が存在します。

アシもはやく、その旨味の強さゆえに、鮮度が落ちれば、匂いも強くなり腐敗臭に変わる速さも魚より速いです。

なので、鮮度の良い状態のイカを、どう扱うかが肝となります。

〈余談〉その点で、須佐の一本釣り船団の漁師達は意識が違います。直接お客様と接触する機会が多いからです。良いものを渡してあげようという気持ちは、相手が見えることから生まれるからです。直売市などで、おしゃべりするお客様に触れ、又、当店などのような事業者と直接取引することで、お客様の様子がわかるからです。

一本釣りというまさに素材を生かす漁法で、とった活イカとは、そんなイカの扱いの上でも最上の状態であると言えます。

剣先イカの鮮度の目安

生鮮の剣先イカの鮮度の良し悪しを見る簡単な方法は、「皮の色」と、「皮がきれいに残っているか」どうかです。

皮を通して、透明感が残っており、小さな赤や青色の色素細胞が点滅しているように見て取れる。明るく輝いているのは虹色素胞(にじしきそほう)というもので、これが、輝いていると鮮度感をわかりやすく感じることができます。透明→赤→白→乳白色という感じの色味の変遷で、鮮度を判断します。

又、剣先イカの皮は、非常に繊細で、ずり剥けやすいのです。スルメイカなどは、逆にゴワゴワするくらい強力な強さもありますが、剣先イカの皮の弱さは、釣り方やその後の扱いで、破れやすさに繋がり、身へのダメージにもつながります。綺麗に皮が残っているというのは、良い釣り方をしたことと、扱いの良さにも繋がる前提条件のようなものなのです。(スーパーなどで皮が剥いてあるのは、皮が破れ、見た目も悪く、鮮度感の悪いのがばれてしまうからです。)

ほろ酔い干しは、剣先イカを皮や耳(エンペラ)の部分を付けたまま(皮を綺麗に残したまま)干しあげる一夜干しのため、そもそも、鮮度の良い + 皮が綺麗に残っている原材料を使用しているのです。

2.一夜干しの製法が凄い(違う)!

温度が上がるとき、素材の中にある水分は、外へ揮発するように動きます。
逆に下がるときは、素材の中の水分は、素材の中に戻ろうと働きます。
その温度帯をコントロールしつつ、上下を繰り返すことで、
素材の中からしっとりと、水分を揮発させるという、独特の低温乾燥法で造ります。
通常、一般的な一夜干しの製造では、機械乾燥や天日(回転)乾燥などでも、
素材の外側(表面)に風が当たり、表面からどんどん乾燥させます。
なので、表面は過乾燥状態、中は生に近い状態という、水分の偏りがありますが。

 

その点、ほろ酔い干しを作るときの低温乾燥法では、
その水分の偏りがなく、
素材の中心部からもしっとりと水分を減らした状態の仕上がりとなり、
焼いた後などの柔らかさ・しっとり感に違いが出てきます。

 

更に、仕上げに、
日本酒(地元の銘酒「東洋美人・純米大吟醸」を使用)を塗布して干しあげることで、
焼いたときの芳醇さ独特な柔らかさが秀逸な一夜干しになっています。
お酒の効果を優しく残すことから、
当店独自のこの商品製法を「ほろ酔い干し」と呼んでいます。

 

皮つきの剣先イカで、ほろ酔い干しで仕立てた、
剣先イカのポテンシャルを最大限に生かした、最高峰のイカの一夜干し、
梅乃葉オリジナル商品です。

 

 

3.北大路魯山人風の調理法が凄い(違う)!

北大路魯山人が残した調理法の一つで、
炭火で失敗しない一大秘訣として、この方法があります。
大変、理にかなっており、実際、その効果も抜群なこの方法。
更にそれに創意工夫をして現在も、活イカのオプションとして提供しているのが、
炭火コンロの「炙り蒸し」です。

なんのことはない、炭火の上で、蓋をするだけです。(笑)
ただ、これがやろうと思うと、色々難しいのですがw、
バーベキューでは、そんな道具ありますよね。

 

梅乃葉では、お客様自身が、炭火コンロでイカを焼くオプションサービスを
もともとしていましたが、蓋を用意する前は、大きめのアルミカップを用意して、
同じ効果を狙ってやっていました。(覚えている方もいるかな?)

 

なぜ、この方法が良いのか?
ずばり、
早く火が入ることで、無駄に水分を飛ばさせず、無駄に焦がさせない。
覆われることで、適度な湿度感が、素材の表面にしっとりと水分を残し、
やはり、無駄に焦がさせない。
下側の炭火の遠赤外線で炙りつつ、
上部蓋からの輻射熱や、覆われた熱い熱気で、蒸されます。

 

平たく言えば、ご家庭の魚焼きグリルやスチームオーブン的な空間ですね。
それが、炭火の力で、素早く焼けますので、手軽です。
更に、梅乃葉の炙り蒸しが凄いのは、日本酒の力を足しているからです。
活イカの提供時のオプションの時は、
日本酒そのものをお出しして、ちょっと浸したイカの身を炙り蒸しにして頂きます。
日本酒の効果は絶大で、すぐにその芳醇さが、鼻こうをくすぐり、
イカの身はぷりっと柔らかく炙り蒸しされます。

ほろ酔い干しは、既に日本酒が沁み込んでいるので、

炙り蒸しするだけで、同じ効果が得られます。

<余談>生のイカを炙り蒸しするのと、一夜干しを炙り蒸しするのとどう違うのか?ということを、以前、お客様に食べ比べをして頂いてアンケート集計したことがあります。どちらが美味しいというより、好みの差で分かれますが、6割以上の方が、一夜干しの方が、香ばしさと旨味の強さがある支持され、生のイカを支持された方は、ぷりぷり感(水分の多さからくる違い)が良いとされました。

なかなかご家庭でも、やれそうでやれないこの炭火コンロの炙り蒸し、

もし、ご家庭でやる場合は、炭火のある方がそうお考えでしょうから、
蓋ができるものを、ご用意ください。ステンレスのボウルでも良いのですが、
扱いづらく、火傷にご注意ください。

 

簡易的には、魚焼きグリルで上等です。是非!

 

 

しかし、相変わらず、読む気の失せる長文だな。。。。スミマセン