須佐地域集中豪雨からの復旧11日目---ベテランボランティアからの提言

ベテランボランティアから見た萩市災害ボランティアセンター

ベテランというと適切ではないかもしれませんが、

昨日、東北や近畿、九州など、近年耳にした災害現場に、 積極的にボランティアに参加している方が、

個人で、須佐にも参加され、お話する機会がありました。

当然、各地の災害ボラセンを通しての活動ですから、

事例を多くご存知です。 この度は、徳佐地域にもゆかれ、

須佐にも、わざわざ宿を取られての参加ということ。

本当に、ありがたいです。

 

 

萩市災害ボランティアセンターや萩市の災害に対する対応について、

一定の評価をされていましたが、 どうしても、皆、この規模の災害対応など初めてですから、

「ここをもう少しこうしたら・・・」

「ここにもっと力を入れたら・・・」

という意見がありました。

 

でしゃばることを控え、提案することを遠慮されていましたので、

私がここで、書いておきます。

以下

・手のひら返しでいいじゃないか!?

・情報の伝達は、よりアナログに近いほうが有効。

・マッチングこそキャリアや人が必要。

・ボランティア側は、行政サービスを受けに来ているわけではない。

 

対応できる方、現場関係者、所管部署の方、外部からでも結構です。

提案・アドバイスしてあげて下さい。

そして、増員できるならお願いします。

 

現場に携わっている方は、誰もが、

「やれることはやっている」

と思っています。(もちろん、いい意味で)

気づきをお互いに、言うこと、聞くことを躊躇しないで、

声をかけてあげて下さい。

 

・手のひら返しでいいじゃないか!?

この度の萩ボラセンでもありましたが、

雨の時の対応で、朝、今日は中止という告知。

 

そいう判断はもちろん、安全のためには正しいのですが、

要はその後、晴れた場合や、状況が変わった場合に、

手のひらを返したように、

やっぱり状況が変わったので、やることにしました!

と言ったっていいじゃないかという考え方をもっと、持つべきとのことです。

 

それが、平時の行政サービスでのことではなく、

状況がどう変わるかわからない災害対応・復旧現場でのことで、

「被災者のために」なることなんですから、

臆病にならず、情報発信や意思決定を消極的にしないようにすべきとのことです。

 

東北のとある地域ボラセンで、収束してきた現場を見て、ボラセンの閉鎖を告知した時に、

(ここのボラセンが素晴らしかったのは)

最後にニーズ調査を徹底的にもう一度したそうです。

すると、閉鎖を聞いていない被災現場から、チョット待ってくれという声がどんどん上がってきたので、

「やっぱり、続けます」と発表したそうです。

この度、須佐地区でも、水道再開にあたって、給水車の撤去が告知されましたが、

濁り水の影響で、「やっぱり給水車は配置します」という対応に変わりました。

 

状況が変わること、予測できないことは災害現場や、初めてのことには、つきものです。

確実で、決定したこと、事後報告だけにしておこうなど消極的にならず、

被災者のために

いい意味で、「手のひら返し」を肯定してはどうでしょうか?

 

住民も、関係者も、「対応がコロコロ変わる」と思っても、気がついて下さい。

コロコロ状況は変わるんです。(もういいと思ってたら、これもあった・・・なんてこれからもあります。)

対応だってコロコロ変えていく必要もあるんです。

今は、平時ではないんです。

 

 

・情報の伝達は、よりアナログに近いほうが有効。

これはボランティの方に対してや被災者に対してでもあり、

ボラセンのみならず、災害対策本部、又、対応に携わる全ての方に意識として持つべきことですが、

 

情報の伝達で、いきなりFacebookなどは、ハードルが高く、情報は伝わらないということです。

Twitterを活用する事例は結構あったそうです。

比較的、操作が楽という点では受け入れやすかったのかもしれません。

やはり、紙媒体が絶対に有効とのこと。

ボランティアの方々に、被災現場に行って、かわら版のような情報を、配ってもらう事例はあるそうです。

 

案件先に行き、被災者、身内、更新された内容なら、渡してあげ、

又、周囲に渡して頂くよう、お願いする。

区長さんなんかがいてくれたなら、もっと、話は早いです。

避難所には、世話している方に直接持っていけばいいし、

別の場所に避難している人には、電話をかけてあげる、

FAXするなどで対応すればいいことです。

こういうのは、災害対策本部や後方支援部署が、内容を用意し、紙を刷って用意し、ボラセンと連携すればいいことです。

 

かわら版、電話、直接会う、この面倒くさいけど、一番アナログに近い情報伝達こそ、

被災地にいる住民の不安を解消するものだと思います。

 

 

・マッチングこそキャリアや人が必要。

萩の場合、現状、マッチングは2名くらいでやられているよう(この方の見た印象)ですが、

もともと、こんな規模の災害対応でさえ未経験の方がやられていることです。

どうしても、マッチングに時間がかかってしまいます。

これについては、参加したボランティアの方からも多数声が上がっています。

ここに人を増やすべきということです。

追記:※現在、某市ベテランのボラセンスタッフ(社協職員)が応援にきているそうです。今後に期待!

 

 

又、もっとスムーズに進めてゆく方法で、

・  ニーズ案件を大きなボードに書いて参加するボランティアにも、見えるようにし、参加者側から積極的に声が出るようにするという事例もあるそうです。当然、消したり書き足したり、その作業性は増えます。

・とある地域のボラセンでは、前日に、次の日の具体的ニーズ案件を情報発信していたそうです。Twitterでの発信でもいいです。事前にボランティア側が知ることで、自分にもできることがあると思ってもらえるという効果もあるそうです。(既にある程度は発信はされていますが、もっと具体的でいいのでは?)

バスで、事前申し込みしている団体には、こういう事前の情報発信と、事前のチーム編成は、車中でも可能ではないかと思いました。

チームリーダーも決めておき、最低限の活動の注意事項も、やって頂いておけば、少なからず、

来てすぐ、現地への行ってもらう対応に移れます。

(又、早く出発してもいいじゃないですか? 先日、私がいた現場にボランティアが結局来たのは、10時頃ですよ。15時には、帰るのですから、わずか5時間しかできないなんて、参加者も思っていなかったでしょう。)ただ、休憩の必要、根を詰め過ぎは熱中症にもつながるので、もちろん、注意が必要です。

東北では、避難住民の方の話の聞き手役という案件もあったそうです。現在、萩ボラセンが、どういう場所からニーズ案件を拾っているかはわかりませんが、体を使うことはできなくても、そういうことならできるという方もおられるはずです。

現在、さくっとしたニーズ案件数は、告知されていますが、もっと、具体的でいいのではないかと思います。全てのボランティアが肉体的作業と思われます。(それしか、募集しないというなら別ですが。)

現在、萩ボラセンでは、軽トラを持って来られる方を呼びかけておられることを知りましたが、そういう情報発信が外部にはないので、軽トラの提供もできるし、運転もできる、又、そんなボランティアならやれるという方もいます。

—————-facebook 弥富:児玉さんからシェア————————————-

昨日、遅ればせながら被災地にボランティアに行きましたが、行って分かる事、行って被害の大きさに気付く事・・・。

須佐『梅の葉』の福島君から『軽トラ』が必要・・・
と言われ、借りていきましたが、被災地に入っている収集車はほとんどが4tトラックくらい・・・。

軽でなきゃ入れない地域(漁村の路地裏・山間部の細い道)も多々あります。

どういうシステムか分かりませんが、ボランティアセンターに『軽トラ』を持って行っても、多分使えないと思います。
保険や、事故等の問題があり責任を負えないので・・・。

『軽トラ』運搬のシステムを市側でも作ってくれたら・・・。

細い路地は、表まで『一輪車』『リヤカー』等で運搬している状態です。
その労力も大変です。

『軽トラ』さえも入れない場所は、『農業用のトップカー』でもあれば・・・
と感じました。

この際だから、『運搬で車が壊れたから弁償して!』とか言う人はそんなに居ないはず。
そんな人は端から来てないと思うので・・・。
ボランティアセンターで、何かシステムを作れないのかな・・・。

既に出来ていたらそれはありがたいのですが・・・。

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又、ゴミの搬出を懸命に行なっている須佐の行政職員から、ボランティアのマッチングを含め、現場のニーズとのギャップに苦心されている事も聞きました。加えて、「自分たちの立場からそういうことは萩市本所などに言えない。。。」とも。(実際そんなもんなんです。)

(ここの現場でも軽トラのニーズはありました)

ニーズ案件を拾うのは基本的に、被災者からだとは思うのですが、それを手伝っている、

行政職員

地域区長さん

ボランティアの方々(現在、報告としては受け取られています)

から、気付きや、提案、ニーズをもっと、細かく拾ってもいいのではないでしょうか?

避難している方に、連絡はとっているのでしょうか?

ニーズ案件があがらなければ、ボラセンとしても動けないというのはわかるのですが、

避難している方の家は、全く片付いていないところもあります。

又、そういうことへの職員の応援(増員)をすることが、今は、もっと必要なのではと感じました。

 

・ボランティア側は、行政サービスを受けに来ているわけではない。

この方は、 ボランティアは、平時の行政サービスを受けに来ているわけではないので、

マッチングに時間がかかって、作業時間が少なくなても仕方がないと割り切られておりましたが、

実際、もっと、作業がしたかった。こんなことなら、直接来てみればよかったと言う方もいます。

 

どういう状況・対応結果であれ、そのことを、ものすごい過失・過ちとして攻め立てようと誰も思ってもいません。

その先にいる「被災者」のためにつながっているかどうかですから。

 

改善の余地が、まだまだあるのですから、誰かが、大きなお世話であっても、

こういう声があるよ。

こうしてみたら。

手伝おうか?

と関係者・関係部署に聞いてみて頂けませんか?

この方の提案、なにか一つでも、うまく改善されていくのなら、

とても意義ある事例の提案だと思います。

 

この方に、うまくいっていたボラセンの事例で、共通するのは、

若いスタッフ(職員)ががむしゃらに、下働きしている所と言われていました。

そして、その若いスタッフ(職員)を上司が信頼しているということが伺えるボラセンが、

機能的だったということです。

 

ネットを駆使するのもひとつの方法ですが、アナログな方法をもどんどん取り入れて、

被災者」のために、もっと、柔軟で進化する体制。

萩市災害ボランティアセンターがもっと機能してゆくことを願います。

 

追記:システムを超えたこんな活動もありました。どんな感じでボラセン受付から進むのか説明もされています。

  須佐 災害ボランティア参加してきました

 

※決して、ボラセンを通さない活動を推奨しているわけではありません。基本は、ボラセンを通して活動すべきです。

 

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★萩市災害ボランティアセンター★
(2013年8月8日(木))本日も暑いなか多くのボランティアさんに活動して頂きました!
ありがとうございます!
平日にも関わらずみなさまの力をお借りできていることに、大変感謝しております!
明日以降もみなさまの力が必要です!よろしくお願いします!それでは本日の報告です。ボランティア参加人数
個人:107人
団体 31団体 249人
計356人

活動件数:58件
終了:22件
継続:36件

残ニーズ 154件
(活動内容 家財出し・床下の泥出し・雑巾がけ・その他)

泥が乾いてきておりますので、粉塵が俟っている場所もございます。暑い中の作業ですが、マスク・ゴーグルをつけての活動をお願いします。

☆みなさまのお越しをお持ちしております☆

須佐地域集中豪雨からの復旧7日目---現況速報・住民は情報収集を

 萩市行政は全力で復旧活動に取り組んでいます。

ですが、

情報を被災住民に知らせることが、後手に回っているため、

被災住民は、ほっとかれている不安に襲われ、大変、ストレスがピークとなっています。

以前より、このブログでも訴えて来ましたが、

知らせることを復旧対応と同じように重要視して下さい。

 

紙媒体での配布対応は、ここまで来て、なんら動きもみせません。

皆、いっぱいいっぱいの中です。 どこかの段階で、情報伝達を軽視・後回ししている可能性もあります。

被災住民の方、お身内の方は、情報を得る方法を手に入れて下さい。

 

又、周知して下さい。 せめて、萩市防災安全課、防災安全課公式ツイッターfacebook、メール登録を。

最新情報は、

防災メール防災安全課公式ツイッターで。

萩市集中豪雨災害の経緯について

萩市集中豪雨の被害・復旧状況まとめ NAVER

(拡散希望) 被災地の方から、須佐及び田万川の職員しか復旧対応していないとの苦情を多数いただいております。

現在、萩市役所では本庁及び被災していない総合事務所等の職員を連日ボランティアとして現場作業に従事させています。

こられの対応については、萩市災害ボランティアセンターを通さずに独自対応しておりますので、

ご承知ください。

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被災者用の仮設住宅については、必要数及び建築適地の調査中です

概要が決まりましたら、報道発表等を行います。

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8月4日
田万川地域小川地区の給水活動予定
小川24区 小川小学校前 8:30~9:00、13:30~13:50
小川25区 おそ吹原団地 9:10~9:40、14:00~14:20
小川2区 集会所 10:00~10:30、14:30~14:50
小川3区 集会所 10:40~11:10、15:00~15:20
小川14区 野稲さん宅付近 8:30~9:00、13:10~13:30
小川4区 上の原公会堂付近 9:10~9:40、13:50~14:20
小川12区 生活改善センター付近及び矢原 大谷さん宅付近
9:50~10:10、14:30~14:50 小川5区
小河さん宅付近
10:20~10:50、15:00~15:30 小川11区
 市丸中継ポンプ場
11:00~11:30、15:40~16:10 小川15区 野稲正さん宅前 
8:30~8:50、13:30~14:00 小川16区 佐伯さん宅前
 9:00~9:30、14:10~14:40 小川21区 下小川ふれあいセンター 9:40~10:10、14:50~15:20 小川23区 集会所 10:20~10:50、15:30~16:00
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災害により小川地区では断水が続いてますので、小川地区から田万川温泉へワゴン車を臨時運行します。 鍋山を出発し、小島、本郷を経由するルート、小川小学校を出発し、おそ吹き原・三明を経由するルート、小川選果場を出発し、原中、千疋、平山台を経由する3つのルートで運行します。 運行時間は、鍋山・小島ルートが鍋山を午後5時と午後6時20分の2回 小川小学校・三明ルートが小川小学校を午後4時30分と午後6時20分の2回 小川選果場・平山台ルートが小川選果場を午後4時と午後6時20分の2回運行します。 事前に連絡いただければ、家の近くまで伺います。 田万川総合事務所、電話2-0300、地域振興部門までご連絡をお願いします。 只今、田万川温泉は田万川地域及び須佐地域の住民の方は無料で入浴できます。是非、ご利用ください。
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8月4日06時24分発表の天気概況の要約 山口県は、4日夜遅くにかけて急な強い雨や落雷に注意。 気圧の谷や湿った空気の影響で4日は、曇りや雨となり、雷を伴って激しく降る所がある見込み。※雷注意報発令中報道にありました本日の総理大臣現地調査は、自衛隊ヘリ不使用と判断されたため、萩市須佐の視察は中止、津和野町と山口市阿東のみ訪問となります。
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JR山陰本線 奈古〜長門市は始発から運転を再開しました。
宇田郷〜奈古は4日から、益田〜須佐は5日からバス等で代行輸送です。
須佐〜宇田郷は国道191号の復旧後に代行輸送が予定されています。
JR西日本運行情報→http://trafficinfo.westjr.co.jp/i/list.html
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facebook より

林様よりシェア
191号線大刈–須佐トンネル崩落現場
来々週には片側通行にまで!?国道191懸命な復旧作業中です!
【191号線 大狩・須佐トンネル復興状況】 写真は!解りにくいですが(>_<) 盛り土も、道路天レベルまで上がってきました! クラッシャランで路盤を作って!いきます! 崩落した方は!これ以上崩れないように!モルタル吹き付けに、金網ネットを張ってます! 一昼夜で!ここまで(^o^)/ 小狩・大狩・須佐トンネル間も、十数ヶ所で!復旧作業中です!(自分は、こちら側です!)
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来週の)月曜日・火曜日を片側通行可能目標にしてるみたいです!

【修正】明日・明後日(8/5月曜・もしくは8/6火曜)とのことです!

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facebook 宮内市議よりシェア
国道191号線金山谷トンネル(須佐–弥富間) 現状 。
雨の振り方によっては、通行規制がかかります。
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復旧対応で、やっていることを知りたがっているのは、
被災住民だけではありません。
決定したことだけを伝えるという習慣は、
平時にやって下さい。
今は、災害・緊急時です。
お身内の方、ボランティアを望んでいる方。
各、情報発信内容を掴んで、被災住民に伝えて下さい。
お願いします。
又、現場でぶっとうしで、対応に追われている職員の皆さん。
休みましょう。
休んでも、頑張って対応していることくらい住民はわかっています。
休んだ時に、見えることもあります。
住民の方も、そう声をかけましょう。
そうするために、情報の周知によって得られる安心が必要なんです。

須佐地域集中豪雨からの復旧6日目---育英小学校・須佐保育園・横屋丁・本町・山根西

今日はたくさんのボランティアが来てくれてたそうです。

本日のボランティア参加数
個人:241人
団体:31団体 287人
計528人

活動件数 119件
終了 29件
継続 90件

私は営業してましたので、ほとんど見れませんでしたが、

夕方、ぐるっと、須佐の被災地を回って、どうでした?と聞くと、

「来てくれたよー」

「東京から新幹線で来てくれてた。」

「九州から来てくれてた。」

と嬉しそうです。

「でも、終わんないけどね」(苦笑)

とも。

 

集中的に、災害ゴミを職員の方が回収しています(本町・横屋町・中津・浦西~)。

ですが、次から次へと出てきます。

ボランティアの方が来たし、片付いたかな?なんて思うと、

逆に、道の側には、新たな災害ゴミがたくさん出されていました。

須佐の中でも、災害ゴミを1度も回収されていない地区もあります。

言えば来てくれるかも知れませんが、「被災がひどい地域を優先してあげて」と、道端にほったらかしです。

ようやく大きなゴミが出せた。
ようやく大きなゴミが出せた。
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一見片付いたようにも見える本町筋。ただ、ゴミがまだまだ出せていないだけという現実。

建設事業者がボランティアで、道路の土砂などもどけてくれています。

 

地元消防団も、今日は、小学校を手伝いに行ったそうです。

育小
育小
体育館
体育館
体育館
体育館
渡り廊下
渡り廊下
生きてたうさぎ
生きてたうさぎ

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育英館門も損傷
育英館門も損傷
災害ゴミは貯まる一方。回収はまだない。
災害ゴミは貯まる一方。回収はまだない。

育小は、校舎が新しいこともあって、強化ガラスが、土砂の侵入を軽減させ、

全面浸水しましたが、わずか数cm程度ですんだようです。

教員の方が連日清掃にあたり、土日は休ませてとダウン。

 

代わりに、萩市内の教員の方や教育委員会の方が少しでもと進めます。

消防も力仕事を中心に進め、ちょっとづつ進めていますが、

何しろ、施設が大きいと、やることも多くなります。

 

体育館はかなり損傷のようで、倉庫は床がめくれ上がり、周辺土砂もまだまだです。

プールは、井戸水のポンプが損傷。水を出せず、清掃も出来ない状態。

 

グランドは、ガタガタ、真砂土混ぜて整地し直すとのことですが、いつできるかは未定。

消毒作業もいつとは言えない未定状態。

給食センターも被災。

完全な消毒作業が終わるまでは、作業も出来ないため、2学期に間に合うかとかまだまだわからない状態です。

裏手に回ると、1Fが全部冠水した横屋丁です。

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そこから河川を覗くと、護岸がえぐれあと1歩というところまできてました。

決壊してたら、今頃、もっとひどいことになっていたでしょう。

桜並木が綺麗なところです。

虹橋も真っ二つに折れ、根本からなくなって流されています。

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須佐保育園は、懸命に先生が復旧にあたっていますが、

まだまだ、手もなく、進みません。

園庭は、後回しです。

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現在、空き家となっているところは、後回しです。

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中津決壊箇所も、復旧作業中です。

昨日のような又豪雨が振れば、

又、決壊箇所が広がります。

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災害時冠水してひどい状況だった中津交差点は、

なんんとか土砂はなくなり、通過自体はできるようになっています。

(R191は不通のまま)

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ボランティアも来ないし、復旧作業を諦めている家もある。
ボランティアも来ないし、復旧作業を諦めている家もある。
山根西の小田歯科の場所は、以前の山陰水害時も冠水しています。
山根西の小原歯科の場所は、以前の山陰水害時も冠水しています。
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このライン()窓の真ん中まで冠水した跡

 

とここまで、一周りしました。

途中、知人らに状況を聞くと、まだまだ終わらない作業に、皆、疲れています。

ボランティアの数が今日明日は多いのですが、

又、平日となると小さなところには来てもらえないかもしれません。

 

その被災家屋のボランティアへのニーズの吸い上げも、

被災家屋全戸に聞いてるのか不安がよぎります。

途中話をした職員に聞くと、申告制と聞いていますが、

1件1件聞きに回ったというのもどこがどのような体制で聞いたのか知らないとのこと。

 

数日前には、「うちには聞きに来てくれていないよ」という家もありました。

うちの実家など、遠慮して、いらないと断っていました。

(その後、結局、親戚が来て手伝ってくれましたが。。)

留守にしていた家、避難していてボランティアを待っている家の方など、

把握は難しいのですが、人の手はどこも、足りていません。

 

下水処理施設の復旧作業も進んでいるようです。

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バキュームカーの応援も他市町村から来ていました。
バキュームカーの応援も他市町村から来ていました。下水処理が機能していないので、日々、町中から集まる下水を吸い上げる作業が永遠と続きます。

給水車両も、他市町村から応援が来てくれていて、続行しています。

水道は出始めましたが、濁り水が出るため、まだまだ、給水が必要です。

 

 

 

行政職員の方も目一杯の対処をしていますが、

対応すべき案件は、実際のところ、桁が違うのではと思っています。

目に見え・耳に入ってくる案件しか対処できてないのですから。

 

ボランティアの数も、復旧作業に当たるマンパワーも、

どんどん引き上げなきゃいけない状況ですが、

災害対策本部機能も何倍にも引き上げないと、現場に反映されるのは、ぐっと遅くなるでしょう。

 

情報が届いていないことを、わざわざ、本部に言いに行く人はいません。

避難していて、仮の住宅についてどうにかしてくれと、わざわざ、本部に言いに行く人はいません。

災害ゴミを1度も回収されていなくても、せかしに本部に全員行くわけではありません。

避難所の方のニーズを、勝手にメディアが拾って報道してても、本部に報告するわけではありません。

細かい数々被災現場の復旧の見通しを知りたくても、いちいち、本部に聞きに行くわけではありません。

災害ボランティセンターが、運営や細かい案件の優先順位をいちいち本部に報告しに行くわけではありません。

 

こんな小さな町ですから、行政職員をみんな知っています。

頑張っていることを知っています。

遠慮して言わずにいます。聞くこともためらっています。

災害対策本部が現状を全て把握し、ニーズを拾っているという前提で、

外部や萩市本所の方は、捉えないで下さい。

 

「何が足りない?」と聞いて、見えてないことまで応えられるわけではないでしょう。

防災無線、車によるスピーカーで、周知している気になっているのなら、それは行政の普段の悪い習慣です。

民間事業者が、広告を出して、それで、儲かった気になってるのと同じです。

情報発信というのは、伝えたいことを相手と共有できて初めて価値があります。

「言ったから」、「やったから」、価値が有るのではないでしょう。

特に、今、それが求められている「災害」という特殊な時なのではないでしょうか?

 

目に見えないことまで、耳に入ってこないことまで対処出来ないというなら、

じっと信じて待っている住民は、いつまで待てばいいのでしょう?

 

情報の伝達を軽視しないで下さい。

皆さん、支援をよろしくお願いします。

 

日曜日は、須佐に安部首相が来るという情報があります。

取り巻き&報道も多いでしょうけど、

「今」と「これから」とすぐに対応して頂きたいです。

 

萩市集中豪雨の被害・復旧状況まとめ

 

須佐地域集中豪雨からの復旧6日目---真のジャイアニズム

我に返り、復旧の遅れに苛立ち始める住民

被災直後は、何も考えられません。

失ったものが大きい方は特にそうでしょう。

今後どころか、今が、大変なのですから。

 

落ち着いてきて、少しづつ復旧が目に見えてきた時、

我に返るように、先々の不安が襲ってきます。

復旧の遅れや支援情報のなさ、

忘れられてないか!?という不安。

正に、今です。

 

今日明日は、多くのボランティアが来られる予定です。

でもそれは、物質的な復旧作業への支援であって、

今後の不安を埋めてくれるものではありません。

行政には、これから正に、支援情報・今後の対応を求められてきます。

 

そんな時に、タイミング悪く、萩は夏まつり期間中です。

職員も追われます。市民も事業者もこの祭りを楽しみにしていました。

災害とこういった派手なことを両方やってると、

被災住民どころか、周りからも、復旧にそんな本気ではない印象を持たれてしまっても仕方がありません。

難しい判断だったとも思います。

 

しかし、今日

道の駅ゆとりぱーくたまがわ夏祭りが開催されます。

http://www5.ocn.ne.jp/~eki-tama/natumaturi2013.pdf

 

ゆとりぱーくたまがわでは、被災地である田万川・小川地区の野菜や果物もたくさん売っています。

それは、少しでも、経済活動を止めるべきではないという判断もあったかと思います。

被災した方に、少しでも、気の休まる笑顔が出るための祭りを開催。

難しい判断だったかもしれませんが、そう開催の意義を告知されたそうです。

萩の夏祭りは、そういう一言を各々が考えて、発信すべきでしたね。(もちろんそうされてる方もおられました)

 

私たちは、風評被害にあっていますけど、大丈夫です。どうぞ来て下さい。。。。。

って、まるで、自分が被災者ですよね。言葉を考えましょうよ。

 

私は、こんな時だからこそ経済活動を止めるべきでないと思っています。

被災地が復旧した時に、萩がこけているべきでないと思っています。

と同時に、被災地への復旧は、通常以上の意識を傾けなければならないと思います。

そんな緊急事態なのですから、超法規的措置というような通常ではありえない対応をしてでも、

復旧に目を向けた体制を取って欲しいと思います。

でなければ、祭りをただ平時と同じように楽しんでいるとしか見られません。

考えましょうよ。各々で。

 

 

「お前の痛みは俺のもの、俺の痛みも俺のもの。」

 

「お前の物は俺の物。俺の物も俺の物」ってジャイアンの名言があります。

あれはいじめっ子の言葉じゃなくて、

実は、のび太が小学校の入学式のときになくした物を、

ジャイアンが一緒に探してくれた時の言葉

「お前の痛みは俺のもの、俺の痛みも俺のもの。」

という意味が込められているという解釈があるそうです。

 

萩市との広域合併後、過疎債や予算・人材まで搾取されてきたという穿った見方がある中、

市長の強いリーダーシップで、新しい萩市は進んできましたが、

周辺部はその渦中にいましたから、順応してゆくように「変化」を受け止めてきました。

こういう流れの中で、「変化」を積極的に感じることのない立ち位置にいる人達がいます。

旧萩市内の年配層です。(もちろん、この層にいながらも、柔軟・聡明に立ち居振る舞う方もいます。)

 

古き良き萩市の隆盛にしがみつき、経済は落ち込んでも、プライドと上から目線は変わっていない方々です。

で、この方々、萩市内の若者にとっても足かせになっていることに気づいていません。

そして、この層は、民間だけでなく、市役所内にも同じようにいると聞きます。

ごっそり退職してくれれば萩市は変われる!という意見もあるくらいです。

 

「周辺部の物は萩市の物。萩市の物も萩市の物」

「周辺部の痛みは萩市の痛み」

と真のジャイアニズムに進化させ「お互い様の精神」を

新たな世代と、聡明な萩の方に期待したいです。