梅乃葉の生きてるまんまの殻付きウニ

アカウニもシーズン終盤となりまして、

お盆過ぎには、最後の仕入があるかないかと言うような感じです。

ここにきて、ウニに関して、梅乃葉での価格を、時価及び大きさでの変動価格とさせて頂きました。

 

ご存知のように梅乃葉のウニは、殻付きで、生きてるまんまお出しします。

夏は、アカウニのシーズンですが、

北浦のアカウニ、軽く言いますけど、日本で一番うまいと思っています。

ひょっとしなくても、世界最高水準とも思っています。

 

他の地のウニには申し訳ございませんが、

日本の都市圏での認知・通販で販売量も圧倒的に多い「・・」産のウニを、

地元人の多くは、「大味でちょっと・・・」と苦手とする人は多いです。

食べ比べてもわかるのは、その味の鮮烈さ、甘さだけでなく、磯の香りをまとって、深い味わいを口の中に広げてくれます。

 

不漁・市場価格の高騰

そんなアカウニですが、数年前より、絶賛不漁中です。

 

ウニは、

殻の内側についてある5つの生殖部分が食べるところなのですが、

開けてみるまで、身がどの程度入っているかわかりません。

餌となる海藻が無ければやはり痩せています。

身の色は、食べる海藻によって変化しますので、中には黒っぽい身(生殖器)もあります。

オスとメス、産卵期の迎え方で、身の大きさ・色が変わってきます。

殻が大きくても、殻が小さいほうが身が入っていることも普通にあります。

 

通常、こういったウニの身の選別を経て、

ミョウバン水に浸され、

板に載せられ、

市場に出荷され、仲買から、飲食店や魚屋などに仕入られます。

 

一般的には、選別されたものが流通するのですが、

当然、その前の漁師さんの段階では、恐ろしい数のロスがあるのです。

近年の磯焼けなどの影響もあり、餌となる藻場がなくなっているのです。

小さかったり、色がおかしかったり、ようやく揃えて出荷できる数が、年々減っています。

それで、割りが合わなくなってウニ漁をやめる方が増えています。

 

とどうなるか?

皮肉なことに、市場での価格は高騰します。

ものがないからです。

 

原価率120%!?

さて、梅乃葉では、殻付きで出す以上、そういったロスは、梅乃葉が抱えています。

生かしている間に死ぬウニもいます。

特にアカウニは繊細で、生かすのはかなり難しいのです。

 

生きたウニの味を多くの方に知ってもらって、

ウニ本来の味を楽しんでいただこうという挑戦で、

利益度外視で数年前よりやってきましたが、

近年のウニ(特にアカウニ)の状況は、不安定の一途です。

 

正直、ウニ丼の価格が原価率で120%になってしまう日すらありました。

ウニの成長が悪ければ、もちろん、仕入を止め、次年度に期待をするということもやってきましたが

正直、ここまできたらもう駄目ですね。

 

適正に、価格を変動させてでも、お客様にこの味を届けてゆきたいと思っています。

そういった経緯もあり、

アカウニに感しては、時価・及び大きさでの変動価格となります。

ウニ丼も同様となります。

 

スタッフに、当日の価格帯を聞いて頂き、

身の大きさによっては、価格が高めになることもあります。

お店としましても、ご注文時に、極力説明をしてゆきますが、

ご理解のほど、宜しくお願い致します。

 

アカウニは8月末まで。

盆明け8月末までに仕入が何回あるかは、

天候と漁師さん次第なところもあるので、未定ですが、

8月後半にはアカウニの提供はストップします。

9月に入れば、旬を超え、身に苦味が出てきます。それが、自然の摂理です。

 

市場で出回る板ウニは、ミョウバン水に浸すので、苦味を抑えられますので、9月以降も出荷されます。

ただし、ミョウバン水に浸ったウニ、板の匂いが移ったウニは、

全く、味が異なってきますので、当店の提供時期と、市場のウニの動向は、関係ありません。

 

皆様のご理解と、気の長いご愛顧を宜しくお願い致します。

 

梅乃葉