ゴールデンウィーク終了!ありがとうございました!

感謝!

まだまだ、お休みを長くとられている方や、ずらしてとられている方もいらっしゃると思いますが、ひとまず、ゴールデンウィーク期間を終えました。本当にたくさんのお客様にご来店頂き、感謝しきりです。

海外への不安やETC特需、経済不況といった要素が国内や県内・近圏への旅行・レジャーにシフトしたようで、近年にない来店数・インターネットにおいては、当店ホームページサイトへは通年より2倍のページビューがありました。

お詫び

ホームページ上では、事前に活イカの不漁についてやゴールデンウィーク中の入荷は期待できないなどのアナウンスをして参りましたが、やはり、大半の活イカ目当ての御客様は、来店して初めて活イカがないことを知る方が多く、大変申し訳ない思いでした。

改めて、活イカ入荷情報をもっと身近に簡単に入手できる方法、手段を提案していければと思いました。

新兵器

ご来店頂いた方は気がつかれた方もいらっしゃるかと思いますが、入り口正面に、須佐の観光PRキャラクターみことちゃんにPOPで登場してもらい、携帯電話をかざすだけで梅乃葉ホームページにアクセスできる、おさいふケータイ(Felica)機能を利用したナビゲーションを案内していましたが、気がつきました?

どうも、人前でかざすことが恥ずかしいのかもしれませんね、あまり、かざしている方をお見かけしませんでした。各テーブルにあればいいんですが、結構費用も掛かりますので、もっと、いい方法を考えたいと思います。

今度ご来店される方は、是非、試してください。(あ、でもブログ見てる人はだいたいケータイサイトも既にブックマークしてるでしょうね・・・・・・うーん)

喜び

多くの方に来て頂けた事も嬉しいのですが、新しい梅乃葉の味「活きウニ」を食べて頂けた事、そして、その味をたくさんの方が喜ばれた事は、本当に嬉しかったです。

活イカ同様、活きてるまんまの本物の味です。割ったウニの殻がごにょごにょ動く姿は、子どもばかりか、大人の方まで喜ばれ、

「生まれて初めて食べた!」

「こんな味なんだ!」

と感動の声をたくさん聞けました。そんな声を糧に、この味をもっと広げていこうと思います。

又、たくさんの方が実はネットを見て来られているということを聞きました。活イカ状況を見ながら来店されたり、実際にきて活イカがなかったので、その場でホームページをケータイに登録し、次の日に入荷した活イカを目指して、二日連続来店した方もいらっしゃいました。

こんな風にネットを活用して頂けるなんて、本当に嬉しい話でした。

お客様から受けた使命

最終日の最後のお客様とお話した時のことです。

ご家族に活イカの味を食べてあげさせようと、活イカを目指してご連絡されて来られたお客様でした。活イカは入荷量がある程度ありましたので、そのお客様にはもちろん活イカは提供ができたのですが、その中で以前活イカを食べられたことのある方が、もっと、活きた状態の活イカを求められていました。

その方は大変料理にも造詣が深いのでしょう、逆にこうしたらどうか等とご提案までされ、活イカの「活き」のクオリティの中でも最上級の状態を欲していたのです。多分ほとんどのお客様にはわからないくらいの、ちょっとしたレベルの高い違いなんです。

活イカの活きのクオリティを上げる要素

その方が注目・提案されていたのは、活イカの提供スピードが念頭にあったようです。もちろん、提供スピード(活イカを捌いてから提供するまでの時間)は最重要とも言える要素ですが、もっと決定的な要素があります。

活イカそのものです。

活イカそのものの違い

人に例えると「年寄り」と「若者」という違いというのもありますが、「アスリート」と「ヒッキー」というような違い、それは、生命力あふれる生鮮素材には必ずそんな特徴があります。

活イカであれば、ちょっとした透明感の違い、ぬめりをまとい、その泳ぎにも余裕があります。まな板に載せて包丁を入れると、自分の筋力で開いてしまうくらい力強さがあります。そんな活イカは、盛り付けてお客様の目の前に出してもしばらくは、パフォーマンスを発揮してくれます。透明感、発色、食感、ゲソの動き・・・・「これぞ活イカ!」と言いたくなります。

以前、テレビ番組「ミヤネ屋」の取材の時、神足氏が「まるで命を食っているような感じ」と評していました。

しかし、そんな活イカの状態を常に用意しておくことができるのか?という大きな問題があります。

漁の違い環境の違い・・・

現在のイカ漁は昼に行なわれる縦縄漁と呼んでいますが、言い方を稚拙にすればトローリングのようなもんでしょうか、釣り糸を流しながら船を走らせ続ける漁ですから、イカが疑似餌に食いついても、しばらくは引っ張り続けるので、イカ自体大変消耗した状態で弱くなっています。ですので、うちに入荷しても長くは活きません。

これが、漁火で特徴的な夜の漁に変わると、まさしく一本釣りで、生命力溢れる釣りたてのイカが入荷できます。こういうイカは強く、ある程度は長く生きてくれます。

しかし、暑い真夏は港に着くまでに活イカは弱りますし、現在発生しているような、赤潮が近海に出ている時は。そんな海水が混ざれば、活イカはてきめん弱ります。水槽では、環境が悪ければ共食いを始めます。墨を吐き、仲間を道連れにします。

こんな活イカの状態の不安定さ、その後の水槽の状態、そして調理工程・調理時間といういくつものハードルを乗り越えて、活イカは提供します。普通で考えれば、このお客様の欲する状態を常に出し続けるのは困難を通り越して無理でしょう。

「やってみたい」そして、「やれる」

しかし、その後ずーと考えていたのですが、「もしかしてできるかもしれない・・・・」と思うようになりました。それには、それなりの設備も検証にかかる費用も時間もかかります。あまりにリスクの大きいドンキホーテのようなものかもしれません。

活イカ資源が希少になりつつある今、そのこと自体に価値はあるし、汎用性もある。「やってみたい」ですね。活イカの専門知識をまったくもっていなかった当初、漁師の重鎮達にも「どうせ失敗する」(笑)と思われながらここまでこれました。

うちの水槽は、うちの親父と自分で作っています。専門業者を入れて設置したことはありません。別の機器で専門業者を入れたことはありますが、それは経験豊富な佐賀県から来て頂きました。そのくらい、自分で理屈を納得しながら活イカの水槽システムを作ってきました。

そうやってきたのは、まるで根拠のない「やれる」という思いからです。(←バカでしょ)

長くなりましたが(www毎度)・・・・・

ゴールデンウィーク最後のお客様に頂いた宿題は、現状に甘んじることを戒める私への宿題というより使命となって、これからの目標にしたいと思います。うちが恵まれていると思うのは、こうしたお客様のフィードバックに成長させて頂いてる時です。

ありがとうございました。

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店長:福島 について

山口県萩市須佐の料理屋「口福の馳走屋 梅乃葉」店主
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