今期の活ウニですが、

身の入り方(生殖巣の成長)が、本年は大変厳しい状況で、

全体的に、小さい模様です。

磯焼け等による海藻が減ってきているなどの環境上の影響も大きく、

漁師からも、本年の変化について、厳しい状況になることを連絡を受けております。

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試験的に仕入れたウニを、ご説明しながら割引価格で提供しておりましたが、

活ウニ自体の価値が今一つ伝えきれず、見た目の大きさがどうしても評価の対象となってしまいがちになります。

かなり、多くのお客様からのご期待・ご用命に少しでもお応えしようと、

小さくとも割引価格での提供を試みておりましたが、

活うにに関して、あまり正しい情報をお持ちでない方も多いことから、

おしかりを受けることもありました。(ほぼ大半の方は、好意的に受け止めてくださっています。)

 

このまま、来店するお客様が増える中、そういった活ウニに関して、どういうものなのかを知らないお客様に、誤解を招く商品の提供というのも、本意ではありませんので、

本年の提供を見合わせるか、提供基準を引き上げてゆく方針にしたいと思います。

 

提供しているウニ1つを出すために、基準に満たないロスとなるウニ(大きさや色)が、1~3ヶという割合もあります。

殻にくっついているウニの身は、表面しか見えませんので、取り出したものより、少なくも見えます。

活きている殻つきウニを安定して提供すること自体が、どれだけ困難であるかは、提供している店がどれだけあるかないかを見て頂ければわかります。

無添加の生きてるまんまの北浦のウニの濃い味を提供することで、喜んで頂きたいという思いからであって、ガイドブックに載っているような北海道産の(養殖・大味)ウニのようなものをモリモリっと食べられるような期待をさせているとしてら、全くの不本意な状況です。

 

「お客様に喜んで頂きたい。」

この基準を満たすために、本年の活うにの提供は、慎重に検討させて頂きます。

ご理解の程、宜しくお願いいたします。